古代ギリシャコイン(額装付き) イタリア・カラブリア州タラス ドラクマ銀貨 前281-前272年 スキュラの装飾兜のアテナ神 雷霆に乗るフクロウ
古代ギリシャコイン(額装付き) コリントス スタテル銀貨 前350-前306年 コリントスの象徴ペガサス コリントス式兜のアテナ神
古代ギリシャコイン(額装付き) シチリア島 カマリナ 銅貨 前413-前405年 ゴルゴン トカゲを捕まえるフクロウ
古代ギリシャコイン(額装付き) ミュシア ランプサコス オボル銀貨 前500-前450年 ヤヌス神スタイルの女神 コリントス式兜のアテナ神
古代ギリシャコイン イオニア地方 フォカイア 前450-前330年 ヘクテ金貨 グリフィンの兜のアテナ神
<アテナ>
ギリシャ神話の知恵、技術万般を司る女神。ローマ神話ではミネルウァと呼ばれる。
ゼウスと知恵の女神メティスの子。
ゼウスはメティスが懐妊した時、彼女から生まれる子供から王権を剥奪されるという予言を受けたため、メティスを飲み込んでしまう。
しかし、ある時ゼウスは酷い頭痛を感じ、斧で頭を割らせたところ、武装したアテナ神が誕生した。
この神話からアテナは武装した姿で作品に表される。
<都市国家アテネの守護神アテナ>
都市の守護神としてアテナを祀ったのが都市国家アテネである。
アテナ神の最も偉大な聖域がアテネのパルテノン神殿であり、アテネでは毎年夏にアテナ神を祀るパナテナイア祭が開かれた。
アテネのコインにもアテナ神とその聖鳥フクロウが表された。
このコインは古代ギリシャ世界で最も広く流通したコインである。
都市国家アテネのテトラドラクマ銀貨
<古代コインの中のアテナの兜のデザイン>
古代ギリシャコイン図像においてもアテナ神は武装した姿で表されるが、女神が被る兜には様々なヴァリエーションが見られる。
左:コリントス式兜のアテナ(ヘラクレイアの銀貨) 中央:グリフォンが表された兜のアテナ(フォカイアの金貨) 右:オリーブの装飾の兜のアテナ(アテネの銀貨)
<アテナ神の象徴、、オリーブの由来>
オリーブがアテナ神の象徴であるのは、都市国家アテネの所有権をめぐって、アテナがポセイドンと争った神話に由来する。
アテナとポセイドンの間で、より良い贈り物をアテネ市民に贈った方が都市を手にすることとなり、ポセイドンは塩水をアテネ市民に贈り、アテナはオリーブの木を贈った。
市民は多くの実りをもたらすオリーブを選んだため、アテナが都市アテネを支配することとなった。
アテネのテトラドラクマ銀貨