古代ローマの投票

古代ローマコインの投票、選挙に関連する図像を特集しています。

古代ローマ共和政期の特徴の1つは、市民の投票による民会の存在したことが挙げられます。
投票に関連するコイン図像は以下の共和政期のコインにのみ使われ、帝政期のコインには一切みられません。
これらの投票のコインは、民会が機能していた古代ローマ共和政の象徴とも言えます。

<前113-前112年発行の投票の場面が表されたローマコイン>

オモテ面:ローマ神 ウラ:投票の場面


投票者が案内人から投票札を受け取り、選挙橋を渡って投票箱に札を入れる様子が表されている。

<前63年発行の投票箱に投票する人が表されたローマコイン>

オモテ面:ウェスタ神 ウラ面:トーガを着た投票者


投票箱に投票札をいれるローマ市民が表されている。
投票札のVはVti rogasの省略文字で賛成を意味するとされる。

<前55年発行の投票札と投票壺が表されたローマコイン>

オモテ面:ウェスタ神 ウラ面:ウェスタ神殿


ウェスタ神殿の横に投票札と投票壺が表されている。
こちらの投票札にはACの文字が刻まれている。AはABSOLVO無罪、CはCONDEMNO有罪を意味するとされる。

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