古代ギリシャコイン パンフィリア地方シデ 前155-前136年 テトラドラクマ銀貨 コリントス式兜のアテナ神 サモトラケのサモトラケのニケを彷彿させるニケの銀貨
古代ギリシャコイン パンフィリア地方シデ 前155-前136年 テトラドラクマ銀貨 コリントス式兜のアテナ神 サモトラケのサモトラケのニケを彷彿させるニケの銀貨
販売価格: 110,000円(税込)
作品詳細
古代ギリシャコイン パンフィリア地方シデ テトラドラクマ銀貨
前155-前136年発行
オモテ:コリントスのヘルメットをかぶった右向きのアテナ神
ウラ:リースを持って左に進むニケの立像、ザクロ、錨?のマークの付加刻印あり
サイズ:16,35g 29mm
パンフィリア地方シデで前2世紀に発行されたテトラドラクマ銀貨。
ウラ面には彫刻「サモトラケのニケ」を彷彿させる、衣が風になびいた美しいニケが刻まれている。
サモトラケ島のサモトラケのニケは水辺に建てられた船首を模した台座の上に安置されていたと考えらている。
この貨幣の発行都市シデも海港都市であり、前2-1世紀にはキリキアの海賊の拠点となった。
海風になびく勝利の女神ニケのイメージは海港民にとって守護神であったことがこのコインの図像からもうかがえる。
<パンフィリア>
アナトリア(現トルコ)南部にあった古代の沿海地方。元来キリキアとリュキアとの間の地中海に沿った狭い地帯であったが、ローマ帝国時代に北部ピシディアの大半が編入された。
パンフィリア人は原地人と移住してきたキリキア人、ギリシア人との混血で、フリュギア人、リディア人、ペルシア人、アレクサンドロス大王、ローマ人など次々とアナトリア地方を席捲した征服者に蹂躙された。
前1世紀には地中海の船舶に対して海賊的な攻撃を仕掛けたが、ローマ帝国時代には大部分ヘレニズム文化に同化した。
<シデ>
パンフィリア沿岸の古代の港町。現トルコのセリミエ。前15世紀頃に建設されたといわれ、前7-6世紀にキュメの植民地となったが異民族の要素が強く、ギリシア人から悪徳の町と評された。
良港に恵まれ、前333年アレクサンドロス大王が占領。
前190年にセレウコス朝シリアの王アンティオコス3世が海戦で敗れたことで知られる。
前2-1世紀にはキリキアの海賊の根拠地となった。のちにローマ領となり繁栄したが4世紀には衰退。
<アテナ>
ギリシャ神話の女神。ゼウスと知恵の女神メティスの子。
メティスを最初の妻にしたゼウスは、彼女からやがて生れる男の子に自分の王位を簒奪される運命にあると知り、すでにアテナを妊娠していたメティスを腹に飲み込んでしまったところ、頭に陣痛を感じたのでヘファイストスまたはプロメテウスに命じ、斧で頭のてっぺんを割らせた。するとその割れ目から、武装した姿で飛出したのがアテナで、これによって彼女は戦いの女神であると同時に、知恵および技術万般を管掌することになった。
神話の中で彼女は特に英雄たちの近しい守護者として彼らを危難から救い、手柄をあげるのに必要な佑助を与える。
ポセイドンとアッティカ地方の支配権を争って勝ち、アテネ市の守護女神となったとされる。
このパンフィリア地方シデのテトラドラクマ銀貨に刻まれたアテナ神はコリントス式兜を付けている。
コリントス式兜は都市コリントスに由来する兜で、顔全体と首を覆い、下部の三角のフォルムが特徴と言える。
<ニケ>
ギリシャ神話の女神。勝利を神格化した存在でヘシオドスによれば、ステュクスがティタンのパラスと契って産んだ子の一人とされ、オリュンポスの神々とティタンたちが戦った時、母および他の兄弟姉妹たちとともに諸神にさきがけてゼウスに味方し、その功労によってゼウスと起居をともにする最も近しい従者になった。
エーゲ海東部のサモトラケ島にある「偉大なる神々の聖域」に建てられたもので、風を受けながら人々を見下ろせるような場所、すなわち水辺に建てられた船首を模した台座の上に安置されていたと考えらている。
<ザクロ>
このコインを発行した都市の名、シデ(side)は「ざくろ」という意であることから、このザクロのマークは都市シデを意味していると考えられる。
また、ザクロは種子の多さから古代では生殖能力、多産、生命の充満を象徴し、同時に再生願望のシンボルであったたため、
墓に好んで供えられた。
ギリシャ神話ではディオニソスの血液から生じたとされ、植物の神デメテル、そしてペルセポネの持ち物である。
ペルセポネは冥界に誘拐された時ハデスからザクロを受け取った。
またザクロは愛の女神アフロディテ、ゼウスの妻ヘラ、ゼウス自身、そしてヘルメスの持ち物でもある。
<付加刻印>
付加刻印とは文字や数字、モノグラム、シンボルなどが貨幣に新たに刻印されることを指す。
大抵の場合、付加刻印は、貨幣が流通し新たな場所で使われる場合に、新たな場所の貨幣を管理する機関また両替商などがその貨幣の価値を保証し、その場所での流通を促すために行った。
前155-前136年発行
オモテ:コリントスのヘルメットをかぶった右向きのアテナ神
ウラ:リースを持って左に進むニケの立像、ザクロ、錨?のマークの付加刻印あり
サイズ:16,35g 29mm
パンフィリア地方シデで前2世紀に発行されたテトラドラクマ銀貨。
ウラ面には彫刻「サモトラケのニケ」を彷彿させる、衣が風になびいた美しいニケが刻まれている。
サモトラケ島のサモトラケのニケは水辺に建てられた船首を模した台座の上に安置されていたと考えらている。
この貨幣の発行都市シデも海港都市であり、前2-1世紀にはキリキアの海賊の拠点となった。
海風になびく勝利の女神ニケのイメージは海港民にとって守護神であったことがこのコインの図像からもうかがえる。

<パンフィリア>
アナトリア(現トルコ)南部にあった古代の沿海地方。元来キリキアとリュキアとの間の地中海に沿った狭い地帯であったが、ローマ帝国時代に北部ピシディアの大半が編入された。
パンフィリア人は原地人と移住してきたキリキア人、ギリシア人との混血で、フリュギア人、リディア人、ペルシア人、アレクサンドロス大王、ローマ人など次々とアナトリア地方を席捲した征服者に蹂躙された。
前1世紀には地中海の船舶に対して海賊的な攻撃を仕掛けたが、ローマ帝国時代には大部分ヘレニズム文化に同化した。
<シデ>
パンフィリア沿岸の古代の港町。現トルコのセリミエ。前15世紀頃に建設されたといわれ、前7-6世紀にキュメの植民地となったが異民族の要素が強く、ギリシア人から悪徳の町と評された。
良港に恵まれ、前333年アレクサンドロス大王が占領。
前190年にセレウコス朝シリアの王アンティオコス3世が海戦で敗れたことで知られる。
前2-1世紀にはキリキアの海賊の根拠地となった。のちにローマ領となり繁栄したが4世紀には衰退。
<アテナ>
ギリシャ神話の女神。ゼウスと知恵の女神メティスの子。
メティスを最初の妻にしたゼウスは、彼女からやがて生れる男の子に自分の王位を簒奪される運命にあると知り、すでにアテナを妊娠していたメティスを腹に飲み込んでしまったところ、頭に陣痛を感じたのでヘファイストスまたはプロメテウスに命じ、斧で頭のてっぺんを割らせた。するとその割れ目から、武装した姿で飛出したのがアテナで、これによって彼女は戦いの女神であると同時に、知恵および技術万般を管掌することになった。
神話の中で彼女は特に英雄たちの近しい守護者として彼らを危難から救い、手柄をあげるのに必要な佑助を与える。
ポセイドンとアッティカ地方の支配権を争って勝ち、アテネ市の守護女神となったとされる。

このパンフィリア地方シデのテトラドラクマ銀貨に刻まれたアテナ神はコリントス式兜を付けている。
コリントス式兜は都市コリントスに由来する兜で、顔全体と首を覆い、下部の三角のフォルムが特徴と言える。

<ニケ>
ギリシャ神話の女神。勝利を神格化した存在でヘシオドスによれば、ステュクスがティタンのパラスと契って産んだ子の一人とされ、オリュンポスの神々とティタンたちが戦った時、母および他の兄弟姉妹たちとともに諸神にさきがけてゼウスに味方し、その功労によってゼウスと起居をともにする最も近しい従者になった。

エーゲ海東部のサモトラケ島にある「偉大なる神々の聖域」に建てられたもので、風を受けながら人々を見下ろせるような場所、すなわち水辺に建てられた船首を模した台座の上に安置されていたと考えらている。
<ザクロ>

このコインを発行した都市の名、シデ(side)は「ざくろ」という意であることから、このザクロのマークは都市シデを意味していると考えられる。
また、ザクロは種子の多さから古代では生殖能力、多産、生命の充満を象徴し、同時に再生願望のシンボルであったたため、
墓に好んで供えられた。
ギリシャ神話ではディオニソスの血液から生じたとされ、植物の神デメテル、そしてペルセポネの持ち物である。
ペルセポネは冥界に誘拐された時ハデスからザクロを受け取った。
またザクロは愛の女神アフロディテ、ゼウスの妻ヘラ、ゼウス自身、そしてヘルメスの持ち物でもある。
<付加刻印>

付加刻印とは文字や数字、モノグラム、シンボルなどが貨幣に新たに刻印されることを指す。
大抵の場合、付加刻印は、貨幣が流通し新たな場所で使われる場合に、新たな場所の貨幣を管理する機関また両替商などがその貨幣の価値を保証し、その場所での流通を促すために行った。