古代ギリシャコイン(額装付き) ブルッティウム・レギウム 前 銀貨 駆けるウサギ 鏡文字

古代ギリシャコイン(額装付き) ブルッティウム・レギウム 前 銀貨 駆けるウサギ 鏡文字

作品詳細

古代ギリシャコイン ブルッティウム・レギウム 銀貨 (額装付き)

前488-前466年発行

表:右向きの駆けるウサギ

裏:REC(鏡文字)

サイズ:0,55g 9mm
額のサイズ:129mm×129mm


ブルッティウムはイタリア南部の地域で、現在のカラブリア州です。イタリア半島を長靴にたとえるなら、都市レギウムはちょうど長靴のつま先のあたりに位置し、シチリア島に面していました。
レギウムは紀元前8世紀にギリシャのハルキディキ人によって建設されました。前5世紀のペルシア戦争の際には、レギウムの僭主アナクシラスは、ペルシアから逃れた、たくさんのギリシャ人をレギウムに受け入れたのでした。アナクシラスは、この受け入れたギリシャ人たちの力をかりて、シチリア島の都市ザンクレを征服し、名前を、ギリシャ・メッセニア人が多く移り住んだことから、メッセネに変えました。
前476年にアナクシラスの息子は追いやられ、前461年にはレギウムは民主制になりましたが、前387年、シラクサの支配下に置かれました。

コインについて:オモテ面はうさぎが刻まれ、ウラ面にはREC(レギウムを表す)の文字が鏡文字になっている、大変珍しいコインです。日本の貨幣にも見られる逆打ちのような思想が古代イタリアにもあったことを思わせる、興味深い1枚です。