古代ケルトコイン(額装付き)　ガリア・ピクトネース族　スタテル金貨　前1世紀　ケルトのヘラクレス、オグミオス神と人面馬

古代ケルトコイン　(額装付き)

ガリア・ピクトネース族　スタテル金貨　
前1世紀発行

オモテ：右向きのオグミオス神、その頭からは鎖が伸びている
ウラ：冠を持った御者が人面馬を操る。人面馬の下には、手

コインのサイズ：6,62g 23mm

額のサイズ：237mm×237mm


ピクトネース族は、現在のフランス・ポワトゥーに居住していたケルト人です。彼らのオッピドゥムは現在のポワトゥー・シャラント地域の首府であるポワチエでした。
ピクトネース族は、前56年にカエサルがアルモリカのウェネティー族を討伐した際に、ローマ軍のために、土地柄に適した船をつくりました。その船は前55年のカエサルのブリタニア遠征でも使われました。
親ローマ派であったピクトネース族は、カエサルによって、ローマ都市としての恩典を与えられたといわれます。

ケルト世界のヘラクレス、オグミオスの肖像が刻まれたコインです。
オグミオスはギリシャ世界のヘラクレスのように、弓と棍棒をもって描かれることもあれば、オグミオスの舌先から
細い金の鎖を伸び、その鎖は人の頭の耳につながっているという様子で描かれることもあります。
このコインは後者のタイプで、これは、ケルト人にとって、ヘラクレスの強さは肉体的強さではなく、雄弁さにあると主張しているのかもしれません。
言葉は人を支配する最強の武器であると、ケルト人は考えていたのではないでしょうか。

オグミオスのイメージ