古代ローマコイン 共和政終焉期 前45年 ロリウス・パリカヌス デナリウス銀貨 リベルタス神 ロストラの上の護民官椅子 カエサルの護民官職権保持に反抗したコイン
古代ローマコイン 共和政終焉期 前45年 ロリウス・パリカヌス デナリウス銀貨 リベルタス神 ロストラの上の護民官椅子 カエサルの護民官職権保持に反抗したコイン
販売価格: 121,000円(税込)
作品詳細
古代ローマコイン 共和政期 ロリウス・パリカヌス デナリウス銀貨
前45年、ローマ発行
オモテ:LIBERTATIS (リベルタスの)
右向きのリベルタス神
ウラ:PALIKANVS (パリカヌス)
フォロ・ロマーノにあったロストラ(演壇) ロストラの上に護民官用の椅子(sella subsellium)
サイズ:3,04g 19mm
貨幣発行人:マルクス・ロリウス・パリカヌス
この貨幣発行人は、前69年のプラエトラル、マルクス・ロリウス・パリカヌスの息子という説があるが詳しくはわかっていない。
しかし、貨幣図像から、反カエサル派であったことがうかがえる。
オモテ面のリベルタスは自由解放を意味し、前44年ブルータスとカッシウスはリベルタスを掲げ、カエサルを暗殺した。
前54年のブルータスが最初に発行したコインにもリベルタスが表されていた。
コインウラ面には、ロストラの上に乗った護民官用の椅子が表されている。
ロストラは、フォロ・ロマーノの政治家たちがローマ市民に演説を行った演壇。
ロストラは船嘴(せんし)を意味する。
これは前338年アンティウムの戦いで勝利した際に6個のロストラを戦利品としてローマに持ち帰り、演壇に設置したことに由来する。
ロストラの上にのっているのが、護民官用の椅子である。
護民官は、元々は平民(プレブス)の権利を保護するためにつくられた役職であり、決議に拒否権を持っていたことから非常に有力な立場であったが、時代と共に役職が本来の意味をなさなくなっていた。
前48年より貴族(パトリキ)のカエサルが護民官職権を保持したため、護民官は有名無実となった。
このコイン発行者は、護民官の椅子の意匠で護民官の回復を訴えているのである。
護民官が座った普通の椅子に対して、貴族造営官などの高官はsella curulisと呼ばれる高官椅子に座った。
高官椅子は脚が交差しており、より贅沢な使用となっていた。
前45年、ローマ発行
オモテ:LIBERTATIS (リベルタスの)
右向きのリベルタス神
ウラ:PALIKANVS (パリカヌス)
フォロ・ロマーノにあったロストラ(演壇) ロストラの上に護民官用の椅子(sella subsellium)
サイズ:3,04g 19mm
貨幣発行人:マルクス・ロリウス・パリカヌス
この貨幣発行人は、前69年のプラエトラル、マルクス・ロリウス・パリカヌスの息子という説があるが詳しくはわかっていない。
しかし、貨幣図像から、反カエサル派であったことがうかがえる。
オモテ面のリベルタスは自由解放を意味し、前44年ブルータスとカッシウスはリベルタスを掲げ、カエサルを暗殺した。
前54年のブルータスが最初に発行したコインにもリベルタスが表されていた。

コインウラ面には、ロストラの上に乗った護民官用の椅子が表されている。

ロストラは、フォロ・ロマーノの政治家たちがローマ市民に演説を行った演壇。
ロストラは船嘴(せんし)を意味する。
これは前338年アンティウムの戦いで勝利した際に6個のロストラを戦利品としてローマに持ち帰り、演壇に設置したことに由来する。
ロストラの上にのっているのが、護民官用の椅子である。
護民官は、元々は平民(プレブス)の権利を保護するためにつくられた役職であり、決議に拒否権を持っていたことから非常に有力な立場であったが、時代と共に役職が本来の意味をなさなくなっていた。
前48年より貴族(パトリキ)のカエサルが護民官職権を保持したため、護民官は有名無実となった。
このコイン発行者は、護民官の椅子の意匠で護民官の回復を訴えているのである。
護民官が座った普通の椅子に対して、貴族造営官などの高官はsella curulisと呼ばれる高官椅子に座った。
高官椅子は脚が交差しており、より贅沢な使用となっていた。
