古代ローマコイン 共和政期 前81年 カエキリウス・メテッルス・ピウス デナリウス銀貨 ピエタス神とその象徴コウノトリ メテッルス家のシンボル、象

古代ローマコイン 共和政期 カエキリウス・メテッルス・ピウス デナリウス銀貨

前81年、北イタリア発行

オモテ:右向きのピエタス神の肖像とコウノトリ

ウラ:Q C M P I (Quintus Caecilius Metellus Pius Imperator クイントゥス カエキリウス メテッルス ピウス インペラトル) 
左向きの象

コインのサイズ:3,79g 18mm

貨幣発行人:インペラトル(最高司令官) クイントゥス・カエキリウス・メテッルス・ピウス


このデナリウス銀貨は前81年、スラ派のメテッルス・ピウスにより北イタリアで発行された。
独裁官スラは、前82年、北イタリアのマリウス派の残党を倒すために、メテッルス・ピウスと若かりしポンペイウスを北イタリアに派遣した。
メッテルス・ピウスはマリウス派に勝利し、北イタリアを平定に成功した。
さらに同年、ポンティフェクス・マキシムス(最高神祇官)のムキウス・スカエウォラが死去したため、メッテルス・ピウスがポンティフェクス・マキシムスに就任した。
彼の死後、ポンティフェクス・マキシムスに就任したのがユリウス・カエサルである。
さらに、メテッルス・ピウスは前80年、スラと共にコンスル(執政官)に就任した。

<ピエタスとコウノトリ>

コインオモテ面のピエタス神は、Pietas(敬虔)の女神。
この女神の肖像をコインオモテ面に選んだのは自身の添え名がピウスに由来する。
メテッルス・ピウスのピウスはPietasの形容詞Piusで、敬虔なメテッルスという意味。
メテッルス・ピウスのピウスの添え名は、彼が前99年、追放されていた父メテッルス・ヌミディクスの召還のための弁護を行い、親孝行者として称えられたことに由来する。

ピエタス神肖像の前に刻まれたコウノトリも敬虔(孝行)の象徴であった。
古代では、コウノトリは年老いた親鳥の世話をすると考えられていたことに由来する。
アイリアノス(古代ローマ著述家2-3世紀)は、敬虔な年老いたコウノトリは、島に渡ると人間に姿を変え復活すると述べた。
コウノトリが赤ちゃんを運んでくるという伝承はこれに由来すると思われる。


<メテッルス家のシンボル、象>

コインウラ面の象は、メテッルス家のシンボルであった。
このコインを発行したメテッルス・ピウスの先祖にルキウス・カエキリウス・メテッルス(前290年ー前221年)という2回もコンスルを務めた人物がいる。
彼は第一次ポエニ戦争中のパノルムスの戦い(前250年)でカルタゴの将軍、ハズドルバルに勝利した。
その時カルタゴ軍の象をとらえ、ローマに連れ帰り、凱旋式で市民に披露した
この功績を称えメテッルス家のコインには象が刻まれた。

前125年発行のメテッルス家のコイン

古代ローマコイン 共和政期 前81年 カエキリウス・メテッルス・ピウス デナリウス銀貨 ピエタス神とその象徴コウノトリ メテッルス家のシンボル、象

販売価格: 90,000円(税込)

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