Parisii パリシーは時を越え古代ギリシャ・ローマ世界と出会うギャラリーです。
2000年以上前の古代ギリシャ、古代ローマ時代に実際に使われた大変貴重な貨幣(古代ギリシャコイン、ローマコイン、ケルトコイン)を専門に販売しています。
作品の選定には歴史的価値・芸術的価値に重きを置き、厳選に厳選を重ねております。
過去に販売した作品、当ギャラリーのコレクション等も、古代コイン図鑑として年代順に掲載させて頂いておりますのでご参照下さい。
また、古代ギリシャ・ローマ世界に関連するアンティーク作品等も販売しております。こちらもお楽しみ下さい。
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古代ローマコイン 共和政期 前78年 マルクス・ウォルテイウス デナリウス銀貨 美青年アッティス肖像 ライオンに車を引かすキュベレ(大地母神)

古代ローマコイン 共和政期 前78年 マルクス・ウォルテイウス デナリウス銀貨 美青年アッティス肖像 ライオンに車を引かすキュベレ(大地母神)

作品詳細

古代ローマコイン 共和政期 マルクス・ウォルティウス デナリウス銀貨

前78年、ローマ発行

オモテ:月桂冠と兜をつけた右向きのアッティス?の肖像 その後ろに鳥

ウラ: M VOLTEI M F (Marcus Volteius Marci Filius マルクス・ウォルティウス マルクスの息子)
2頭のライオンに車を引かせるキュベレ神(大地母神)
ライオンの上にKBの文字(発行管理のマークと推測される)

サイズ:3,92g 18mm

貨幣発行人:マルクス・ウォルティウス


コインウラ面にライオンと大地母神キュベレが表されていることから、オモテ面の青年はアッティスとする見方がある。
女神キュベレは美青年アッティスに恋をするも、アッティスはこれを無視した。
怒ったキュベレはアッティスを発狂させ、自らを去勢させ、この傷によりアッティスは死去した。


キュベレ神
フリギュア由来の女神。大地母神。
ローマでのキュベレ神の信仰は第2次ポエニ戦争時に始まった。
前204年、ハンニバルと戦っていたローマ軍にペストが流行し不吉な前兆が続いていた。
ローマ人たちは「シビュレの書」にローマが勝ちたければ、ローマに大地母神を連れてこなければならないと書かれていたことにより、ローマに新たな女神を迎えることを決意した。
そしてデルフォイのアポロン神託に伺いを立てると、フリギュアのペッシヌスに行けば女神が見つかるとの予言を下された。
ローマ人は、ペッシヌスでキュベレ神の化身であると信じられた黒い石(隕石)を受け取り、船に載せて持ち帰った。
これにより、ローマはハンニバルに勝利し、キュベレ神はマグナ・マテル(大地母神)としてローマの主要な女神となった。
ローマでは毎年4月初めに、キュベレ神の祭、メガレシア祭が盛大に開かれた。

 キュベレに捧げ物をする神官(ガッライ) 3世紀頃 オスティア博物館
キュベレ神に仕えたのは去勢されたガッライと呼ばれた神官たちであった


アエネアスがトロイアからイタリアへ渡った船はキュベレの神木の松でつくられた。アエネアスがトゥルヌスに襲われ、この船が焼かれそうになると、キュベレがライオンに引かせた車に乗って表れたという神話から、このコインのようにキュベレはライオンを伴って表れされることも多い。