古代ギリシャコイン(額装付き) シチリア シラクサ テトラドラクマ銀貨 前5世紀 シチリアの伝説アレトゥーサ 二頭立て馬車とニケ

古代ギリシャコイン(額装付き) シチリア シラクサ テトラドラクマ銀貨 前5世紀 シチリアの伝説アレトゥーサ 二頭立て馬車とニケ

作品詳細

古代ギリシャコイン シチリア島・シラクサ テトラドラクマ銀貨 

前485-前478年発行

オモテ:二頭立て馬車、その上には、ニケ

ウラ:ΣYPAKOΣIΩN (シラクサの)  右向きのアレトゥーサ その周りにはイルカ4頭

サイズ:16,92g 23mm
額のサイズ:220mm×220mm


シラクサ
約前733年、コリントスの植民市として建設された、シチリア島南東沿岸部の都市。地中海世界で最も繁栄した都市の一つ。
前485年、ゲラの僭主ゲロンがシラクサを支配し、前478年にゲロンが死去するまで支配は続きました。ゲロンの支配下期、特に前480年のシチリア島都市ヒメラへのカルタゴの侵略者を退却させたのちに、シラクサはシチリア島での政治的・経済的地位をいっそう高いものにしました。
前5世紀の間、シラクサの地位は保たれましたが、カルタゴのシチリア島侵略によって、シチリア島は混乱期を迎えました。
前4世紀、僭主ディオニュシオス1世はカルタゴとの戦いに勝利し、シチリア島全域を支配することに成功しました。彼の死後のディオニュシオス2世が僭主となりなりましたがコリントスによって、ディオニュシオス2世は退かされました。しかし、紀元前317年にアガトクレスが僭主となり、再び僭主制が復活したのでした。
その後前212年、第二次ポエニ戦争時、シラクサはローマにより陥落。


アレトゥ―サ
アルテミスに使えていたニンフ。ある日、アレトゥーサが水浴びをしていると河の神アルペイオスはアレトゥーサの美しさに驚き、見初めてしまい、我が物にしようとしました。
アレトゥ―サはこれを拒み、逃げまどいアルテミスに助けを求めました。アルテミスはアレトゥーサの願いを聞き入れると、アレトゥ―サをたちまち水に変え、地下水となり、アレトゥーサはシラクサの泉となったのでした。その泉はアレトゥーサの泉と呼ばれシラクサの伝説となりました。



このコインはシラクサがゲラの僭主ゲロンの支配下に置かれていた時期に発行されたと考えられています。カルタゴの脅威からシチリアを救ったゲロンは莫大の富を贈られたため、このタイプのような価値の高い銀貨を大量に発行できました。