古代ケルトコイン　ガリア・パリシイ族　銅貨　ポタン 前1世紀　古代パリの貨幣

古代ケルトコイン　ガリア・パリシイ族　銅貨

前1世紀発行
オモテ：三日月の飾りがついた冠を戴いた人物の右向きの肖像、顔のしたには、半円が連なった装飾
ウラ：左向きの馬、馬の上には巻葉装飾、馬の足の間には三日月または、鍋

サイズ：2,59g 17mm

パリシイ族：現在のフランスの首都パリの語源となった部族。現在のパリ、その周辺に居住していました。パリシイ族はもともとSenons族と同族であったが、その後独立したとカエサルは『ガリア戦記』の中で述べています。パリシイ族はセーヌ川を通行するものから、通行料を徴収することによって富を得ました。Parisii族の貨幣はケルト芸術の頂点と言われ、現代でもそのデザインが愛され続けていることからも、当時のParisii族の豊かさ、洗練さをうかがわせます。

またパリシイ族は最後の最後までローマに屈しなかった部族の一つでもあります。
リュテキアの戦いではセーヌ川上が戦場となり、ラビエヌスと年老いた、武将カムロゲヌスが壮絶な戦いを繰り広げたのでした。
ヴェルキンゲトリクスの指揮する最後のアレシアの決戦にも8000人の兵を出し、ケルト部族としての意地を見せつけました。





コインについて：鋳造の方法で作られたポタンと呼ばれるブロンズ貨。このタイプのコインは19世紀にセーヌ川で浚渫が行われた際に、シテ島とサン・ジャック通りを結ぶプティ・ポン橋の近くで12枚発見されたことから、パリシイ族のコインと分類されているコインです。

パリ、プティポン橋


パリシー族のコインについて詳しくは下記のページをご覧ください。
パリシイ族の貨幣