古代ギリシャコイン クレタ島 ファイストス スタテル銀貨 前322-前300年 ヘラクレスの12の難行 ヒュドラ退治 クレタの牡牛の生け捕り

古代ギリシャコイン クレタ島・ファイストス スタテル銀貨 

前322-前300年発行

オモテ:ΦAIΣTIΩN(ファイストスの) 右手に棍棒を持ってヒュドラ退治をするヘラクレス

ウラ:右向きの牡牛

サイズ:11,86g

ファイストスはヘラクレス神話と関連深い地であったことから、コインにはヘラクレスの図像がよく用いられた。
この銀貨にはヘラクレスの12の難業のうちの2番目の難行、ヒュドラ退治と7番目の難行、クレタの牡牛が表されている。

<ファイストス>
クレタ島中央南部の都市国家。
神話ではヘラクレスの息子ファエストスが建国したとされる。

<ヘラクレスのヒュドラ退治>
ヒュドラはアルゴス地方のレルネの沼に住んでいた水蛇の怪物。
頭がたくさん生えているのが特徴で、ヘラクレスが何度、首を落としても、再び首が生えてくるため、ヘラクレスは甥のイオラオスの助けをかりた。
イオラオスが松明を使ってヒュドラの首の付け根を燃やし続け、新しい首が生えてこないようにしているうちに、ヘラクレスは残った首を切り落とし、見事ヒュドラを退治した。
ヘラクレスはこのヒュドラの胆汁から出る毒を、矢に塗って度々使用した。(後にこのヒュドラの毒がヘラクレスを破滅へと導く)
また、このヒュドラ退治の際、ヘラクレスの邪魔をするヘラは、大きな蟹の怪物を送って、ヘラクレスの気を散らそうとしたが、ヘラクレスはこの蟹を足で踏みつぶして殺した。
ヘラはこの蟹を天に上げ、これが星座のかに座となった。

<クレタの牡牛>
クレタ島の牡牛は迷宮ラビリントスに住む怪物ミノタウロスの父親にあたる。
この牡牛はもともと、海神ポセイドンがミノス王のもとに生贄にするためつかわした大変美しい牡牛であった。
ミノス王の妻パーシパエがこの牡牛に恋したためミノタウロスが誕生する。
その後も牡牛は暴れまわりクレタ島を荒らしていたため、ヘラクレスにこの牡牛を生け捕ることが命じられる。
ヘラクレスは無事にこの牡牛を生け捕ることに成功し、ティリュンスに連れ帰った。
その後、牡牛は解放されたが最後にはテセウスに殺された。
古代ギリシャコイン クレタ島 ファイストス スタテル銀貨 前322-前300年 ヘラクレスの12の難行 ヒュドラ退治 クレタの牡牛の生け捕り