古代ギリシャコイン シチリア島・メッセナ テトラドラクマ銀貨 前480-前461年 僭主アナクシラスの古代オリンピック優勝を表す意匠

古代ギリシャコイン シチリア島・メッシーナ テトラドラクマ銀貨

発行推定年:前480-461年

オモテ:ラバと御者(古代オリンピック、ラバのカートレースの様子)、下にオリーブの葉

ウラ:MESSENION(メッセネの) 右向きの駆けるウサギ

サイズ:16,51g 24mm

メッシーナ位置

<メッシーナ>
イタリア・シチリア島の北東端の港湾都市。
その立地から海上交通の要で、前8世紀にエウボイア島のカルキス人により建設された。
もともとの都市の名はザンクレで、これは湾の形が大鎌(ザンクレ)に似ていたこと、または伝説の初代王ザンクロスの名に由来する。
前5世紀初頭、レギウム(イタリア半島先端)の僭主アナクシラスは都市を支配し、都市名をアナクシラスの出身地ギリシャ本土の都市メッセニアに因んでメッセネに変更した。
メッセネは前397年カルタゴに略奪されたが、シラクサのディオニソス1世によって奪回された。
前288年、シラクサの僭主アガトクレスが死去すると、彼の傭兵集団マメルティ二はメッセネを占拠。
前264年、マメルティ二はローマに同盟を求めたため、ローマが初めてシチリアに介入した。
これにより、カルタゴとローマの間でポエニ戦争が勃発した。

<僭主アナクシラスの古代オリンピック優勝>
僭主アナクシラスは前484年または前480年の古代オリンピックでラバのカートレースで優勝を収めた。
このコインのオモテ面はアナクシラスを表している。
高い箱状のシートがラバのカートレースの特徴である。



<野ウサギ>
メッセナのコインには野ウサギが刻まれた。
このウサギのデザインについてはアリストテレスが記述しているのだが、僭主アナクシラスはシチリア島に野ウサギを導入した責任者であったとしている。
野ウサギの図像もまた、オモテ面と同様にアナクシラスを示唆している。

古代ギリシャコイン シチリア島・メッセナ テトラドラクマ銀貨 前480-前461年 僭主アナクシラスの古代オリンピック優勝を表す意匠