古代ケルトコイン ガリア・スエッシオネース族(フランス都市ソワソン語源) ポタン貨 前2世紀末〜前50年 2頭の鹿(逆さから見ると2匹のネズミ) 古代ケルト芸術 だまし絵のコイン

古代ケルトコイン ガリア・スエッシオネース族 ポタン貨

前2世紀末〜前50年発行

オモテ:向い合う鹿 逆さから見ると向いあうネズミ?

ウラ:向い合うイノシシとオオカミ

サイズ:4,30g 20mm

このコインの意匠は非常におもしろい。
オモテ面の向い合っている鹿の意匠は、逆さから見ると向いあうネズミのように見える。





そしてウラ面にはケルト人が好んだ動物モチーフ、イノシシとオオカミが向いあっている。




<ポタン>
フランスの古銭学ではこのコインはポタン(Potin)と呼ばれる。
ポタンはガリア人が前2世紀末〜前25年頃まで発行した、さまざまな金属を混ぜて鋳造方式で発行したコインを指す。
このコインの発行はローマによる征服によって縮小したが、アウグストゥスの時代頃まで続けて発行されていたものもある。
分析研究によってポタンに使われた金属は、非常に多くの種類が含まれていたことが分かっている。
ポタンの主要な金属は、銅と錫であるが、中には少量の鉛、ニッケル、鉄、銀、金、アンチモンも含まれていたものもある。
ポタンは交易に使う貨幣としての役割だけでなく、奉納に使うために作られたと推測している研究者も多い。


<スエッシオネース族>
Suessiones スエッシオネース族はガリア・ベルガエ、現在のフランス北部、ピカルディー地方、エーヌ県に居住してたケルト人である。
エーヌ県の都市、ソワソン Soissons はスエッシオネース族に由来する。
カエサルの『ガリア戦記』には、スエッシオネース族はガリア・ベルガエで最も有力な人々であったと述べている。


<カエサル『ガリア戦記』の中のスエッシオネース族に関する記述>
―スエッシオネース族はレミー族の隣りで最も広い領地と、肥沃な土地を持っていた。我々の記憶によるとここではかつてディウィキアクスが王であり、全ガリアで最も有力なものとしてこの地方の大部分とブリタンニアまで支配していた。
現在はガルバが王であり、正しい慎重な人であったから、すすんで戦争の総指揮をまかせられていた。12箇の町を持ち、武装するもの5万を約束していた。(カエサル著『ガリア戦記』近山金次訳 2巻ー4)
・前57年、スエッシオネース族の王ガルバの2人の子を人質にとり、スエッシオネース族を降伏させた。
・前52年のウェルキンゲトリクス率いるアレシアの決戦にアンビアーニ族は5000人の兵士を送った。
古代ケルトコイン ガリア・スエッシオネース族(フランス都市ソワソン語源) ポタン貨 前2世紀末〜前50年 2頭の鹿(逆さから見ると2匹のネズミ) 古代ケルト芸術 だまし絵のコイン