古代ローマコイン 共和政期 ルキウス・ユリウス・カエサル 前103年 デナリウス銀貨 マルス神肖像 クピドに車を引かせるウェヌス神 ユリウス・カエサル氏族の女神ウェヌス

古代ローマコイン 共和政期 ルキウス・ユリウス・カエサル 前103年 デナリウス銀貨 マルス神肖像 クピドに車を引かせるウェヌス神 ユリウス・カエサル氏族の女神ウェヌス

作品詳細

古代ローマコイン 共和政期 デナリウス銀貨 ルキウス・ユリウス・カエサル

前103年、ローマ発行

オモテ:CAESAR (カエサル) 左向きのマルス神肖像 

ウラ:L IVLI L F (Lucius Iulius Lucii Filius ルキウス・ユリウス ルキウスの息子) クピドに車を引かせるウェヌス クピドの下にはリラ クピドの上にはLの文字

貨幣発行人:ルキウス・ユリウス・カエサル

この貨幣発行人ルキウス・ユリウス・カエサルについては詳しいことはわかっていない。
しかし同じ、ユリウス・カエサル氏族生まれには、古代ローマ史上最も有名なユリウス・カエサルがいる。
ユリウス・カエサルはこのコインが発行された頃、前100年に誕生した。

コインウラ面には愛らしいクピドに車を引かす美の女神ウェヌスが表されている。
ブルータスに暗殺されたユリウス・カエサルも女神ウェヌスを好んでコイン図像に使ったが、すでにこのルキウス・ユリウス・カエサルもウェヌスとクピドをコイン図像に使っている。
このことはユリウス氏族の伝説に由来する。
ユリウス氏族の名は、トロイアから逃れてイタリアに定住したアエネアスの子イウルスに由来すると云われていた。
アエネアスは人間であるアンキセスと女神ウェヌスの子であり、ユリウス氏族は女神ウェヌスの子孫ということになるからだ。

ウェヌスの車を引くクピドは、マルスとウェヌスの子供である。

カエサルのウェヌスのコイン