古代ローマコイン 帝政期 トラヤヌス 105年 セステルティウス銅貨 トラヤヌスの肖像 ダキア征服を記念したコイン

古代ローマコイン 帝政期 トラヤヌス セステルティウス銅貨

105年、ローマ発行

オモテ:IMP CAES NERVAE TRAIANO AVG GER DAC P M TR P COS V P P (Imperator Caesar Nerva Traianus Augustus Germanicus Dacicus Pontificus Maximus Tribunicia Potestate Consul quinto Patri Patriae インペラトル カエサル ネルウァ トライアヌス アウグストゥス ゲルマニクス(ゲルマニア征服者) ダキクス(ダキア征服者) ポンティフェクス・マキシムス(最高神祇官) トリブニキア・ポテスタテ(護民官職権) コンスル5回目 パテル・パトリアエ(国父) )
月桂冠を戴いた右向きのトラヤヌスの肖像

ウラ:S P Q R OPTIMO PRINCIPI (Senatus Populus Que Romanus Optimo Principi 元老院とローマ市民 最上のプリンケプス(第一市民)) SC (Senatus Consulto 元老院の承認を得て)
ダキア神(ダキアを神格化した女神)を押し倒す川の神ダヌウヴィウス(ドナウ川のローマ時代の呼び名で、川を神格化した神)

サイズ:25,67g 35mm

トラヤヌスのダキア征服を記念したコイン。
トラヤヌス帝の2代前のローマ皇帝ドミティアヌス帝は85年から89年にダキアと戦いましたが、完全に征服することは出来ず、ダキア王デケバルスはローマとの講和条約も守らなかった。
トラヤヌス帝は101年と105年にダキアに遠征に行き、激しい戦いの末、ようやく106年の末にダキア王国全土を属州とした。
このトラヤヌスのコイン図像はダキア征服を情景的に表している。
ドナウ川の神が押し倒される女神ダキアは恐怖に慄いている。
当時ローマ帝国はドナウ川流域を領土としていたが、ダキア人は何度もローマの領土に足を踏み入れ反乱を起こした。
このコインに表されているダヌヴィウス神(ドナウ川神)はローマ帝国を表している。征服したダキアは女神で表されている。


トラヤヌス

オスティア博物館
在位98-117年
ローマ史上、最も偉大な皇帝と呼ばれることが多い人物。
前皇帝にネルウァに後継者に指名され、ネルウァの死後、98年に皇帝に即位。
トラヤヌスは、ダキア、アラビア、パルティアを征服し、トラヤヌスの時代、ローマ帝国の領土は最大となった。
ダキア征服によって、資金に恵まれたトラヤヌスは数々の建造物を帝国に築いた。
中でも現在もローマに聳え立つ、トラヤヌス広場のトラヤヌスの記念柱は素晴らしい。

<トラヤヌスの記念柱>


ローマ、トラヤヌス帝の記念柱

トラヤヌスのダキア征服を記念して113年5月に完成された。
高さが約30メートルにも及ぶこの記念柱は20個の巨大な大理石ブロックで出来ている。
柱には螺旋状にトラヤヌス帝のダキア戦争の様子が彫られている。
柱の最上部には、コイン図像の通り、トラヤヌス帝の彫像が置かれていた。1588年からは聖ペトロの像が建てられた。
117年、トラヤヌスが病死した後、トラヤヌスの遺灰は黄金の壺におさめられ、トラヤヌスの記念柱の基部に安置された。

トラヤヌスの記念柱が表されたデナリウス銀貨 115年発行
古代ローマコイン 帝政期 トラヤヌス 105年 セステルティウス銅貨 トラヤヌスの肖像 ダキア征服を記念したコイン