古代ローマ ユリウス・クラウディウス朝、全皇帝の肖像のコイン 5枚セット
古代ローマコイン 帝政期 ネロ テトラドラクマ銀貨 66-67年 エジプト・アレクサンドリア発行 ネロ肖像 ガレー船
古代ローマコイン 帝政期 ネロ アス銅貨 65年 ローマに現存するアラ・パキスが刻まれたネロの銅貨
古代ローマコイン 帝政期 ネロ アウレウス金貨 64-66年 ネロ肖像 守護者ユピテル
古代ローマコイン 帝政期 ネロと母アグリッピナ 54-59年 銅貨(属州貨イオニア地方スミルナ) ネロとアグリッピナ、悲劇の親子のコイン
古代ローマコイン 帝政期 ネロ 64年 クアドランス銅貨 柱の上に置かれたコリントス式兜 オリーブの木
古代ローマコイン 帝政期 ネロ オクタウィア テトラドラクマ銀貨 56-57年 エジプト・アレクサンドリア発行 青年姿のネロの肖像 最初の妻オクタウィアの肖像
古代ローマコイン 帝政期 ネロ ポッパエア・サビナ テトラドラクマ銀貨 63-64年 エジプト・アレクサンドリア発行 放射光状王冠のネロの肖像 ポッパエア・サビナの肖像
暴君ネロ誕生の悲劇 ラシーヌ 「ブリタニキュス」『ブリタニキュス ベレニス』渡辺守章訳 岩波文庫
ネロ帝時代の小説 ペトロニウス 『サテュリコン』 国原吉之助訳 岩波文庫
古代ローマ皇帝ネロに関連する作品を集めました
ネロのコインの額装品
<ネロ>

ローマ、カピトリーニ美術館 両彫像ともネロ。 (店主撮影)在位54-68年
母アグリッピナは皇帝クラウディウスに嫁し、ネロをその養子とし、さらにネロと前妃の子オクタウィアと結婚させ、さまざまな栄誉を与えて、クラウディウスの後継者とした。
54年アグリッピナは夫を、55年には前妃の子ブリタニクスを毒殺し、16歳でネロは軍隊に推されて即位。治世初期は哲学者セネカ、近衛長官ブルスの指導により元老院を尊重し、減税、属州防衛に努めた。
しかしやがて乱行により、政治は乱れ、母、妻オクタウィアらを次々と暗殺。
セネカも追放し、解放奴隷チゲリヌス、愛人ポッパエアらが政治を専断。自身も芸術と享楽に耽溺し、64年のローマの大火も彼のさしがねといわれる。大火の責任をキリスト教徒に負わせて彼らを処刑し、ローマ復興のため属州から搾取するなど暴政に傾き、陰謀とそれを弾圧するために処刑が相次ぎ国内に不安が高まった。
67年にはギリシアに旅し、競技を催し自ら優勝したが、その間各地に反乱が起り、ガルバが皇帝を宣し、元老院はネロを死刑と定めた。そのためローマ近郊でのどを切って自殺。奴隷出身のアクテによって葬られた。
<古代ローマ皇帝ネロ年表とコイン>
37年、グナエウス・ドミティウス・アヘノバルブスとアグリッピナの息子として誕生
40年、アグリッピナが兄であるカリグラ帝に追放される
41年、カリグラ帝殺される
49年、アグリッピナがクラウディウス帝と結婚し、ネロがクラウディウス帝の養子となる
ネロと母アグリッピナのコイン
53年、ネロ、オクタウィアと結婚
ネロと皇后オクタウィアのコイン
54年、クラウディウス帝死去、ネロが皇帝に即位
55年、義弟ブリタニクス死去
59年、母アグリッピナを殺害
62年、妻オクタウィアを追放し、自害させる。ネロがポッパエアと結婚
ネロと皇后ポッパエアのコイン
64年、ローマの大火
65年、セネカがピソ事件関与容疑をかけられ自害
68年、元老院がガルバを皇帝に擁立、ネロ自害
<ネロのアラ・パキスのコイン>
ネロのコインには、ローマに現存するアウグストゥスの平和の祭壇、アラ・パキスが表されたものがある。
アラ・パキスは前9年にアウグストゥスによって建てられたが、アウグストゥスのコインでアラ・パキスが表されたものは確認されていない。
アラ・パキスを最初にコインに表したのはアウグストゥスの系譜、ユリウス・クラウディウス朝最後の皇帝ネロであった。