古代ローマコイン 帝政期 ティベリウス アウレウス金貨 14-37年 古代ローマ第2代皇帝ティベリウスの金貨

古代ローマコイン 帝政期 ティべリウス アウレウス金貨

ルグドゥヌム(現在のフランス・リヨン)、14-37年発行

オモテ:TI CAESAR DIVI AVG F AVGVSTVS(ティベリウス カエサル 神格化したアウグストゥスの息子 アウグストゥス)月桂冠を戴いた右向きのティベリウス

ウラ:PONTIF MAXIM (ポンティフェクス・マキシムス(大神祇官)) パクス神(平和の女神)の姿をしたリウィア?(ティベリウスの母) 右手には笏、左手にはオリーブの枝

サイズ:19mm 7,87g

ガリア・ルグドゥヌムで発行されたティベリウス帝のアウレウス金貨(25デナリウス銀貨)。
ティベリウス帝の時代の主要なローマコインの発行所はガリアのルグドゥヌムであった。
スエトニウス(ローマの伝記作家)によると、
「ティベリウスは堂々とたくましい体格の持ち主で背丈も人並み以上であった。肩幅は広く、胸板も厚かった。彼は歩くときは首を前に傾けたまま動かさず、常にきびしい表情をしていた。無口な人物で、友人たちと打ち解けて話すことはほとんどなかった。」スエトニウス著『ローマ皇帝伝』
この金貨のティベリウスの肖像の鋭い目、芯の強そうな表情はスエトニウスのティベリウス像と合致しているように感じる。


リヨン位置
ティベリウスの時代、ガリアのルグドゥヌム(現フランス・リヨン)がローマコインの主な発行所であった。

<ティベリウス>

誕生前42年。死没37年。
第2代目ローマ皇帝(在位14〜37年)。
父はティベリウス・クラウディウス・ネロ。母はリウィア・ドルシラ。
オクタウィアヌスが(アウグストゥス)がリウィアを見初めて妻としたため、彼の下で訓練を受け取り立てられる。
パルティア、アルメニアを平定。さらにゲルマニア、ガリアを支配し、その地位を高めたが前6年ロードス島に引退した。
政略結婚させられた妻のユリア(アウグストゥスの娘)の乱業と政争を嫌ったためといわれる。
しかしユリアと前夫アグリッパの間に生まれた2子が続いて死んだため、4年アウグストゥスの養子として政治に復帰、甥のゲルマニクスを養子とさせられた。
アウグストゥスの死後帝位を継ぎ母リウィアが後見となった。一時政治を近衛長官セイヤヌスにまかせたが、彼が専権をふるい帝位をうかがったためこれを倒し、以後は猜疑心にかられ次々と粛清を行った。
政治面では消極的ではあったが辺境を安定させ、属州支配の合理化を行い、役人の収奪を罰するなどして、ローマ帝国支配の基礎を固めた。
節倹をすすめ、見世物を嫌い、食料供給、治水、治安に努め、自らの神格化を拒否するなどすぐれた政治を行った。(ブリタニカ国際大百科事典より)


<リウィア・ドルシラ>

リウィアの座像
ローマ初代皇帝アウグストゥスの妃。
前38年ティベリウスの父ティベリウス・クラウディウス・ネロと別れてオクタウィアヌスの妻となった。
2人の間に子はなかったが、彼女は夫に強い影響を与え、政治についても助言した。
またティベリウスを帝位につけるため、次々と対抗者を暗殺したといわれる。
美貌、聡明をうたわれ、夫の死後ユリア・アウグスタと称され、死後孫の皇帝クラウディウスによって神格化された。(ブリタニカ国際大百科事典より)
古代ローマコイン 帝政期 ティベリウス アウレウス金貨 14-37年 古代ローマ第2代皇帝ティベリウスの金貨