古代ローマコイン 帝政期 ネロ アス銅貨 65年 ローマに現存するアラ・パキスが刻まれたネロの銅貨

古代ローマコイン 帝政期 ネロ アス銅貨 65年 ローマに現存するアラ・パキスが刻まれたネロの銅貨
古代ローマコイン 帝政期 ネロ アス銅貨 アラ・パキス

65年、ルグドゥヌム(現フランス・リヨン)発行

オモテ面:IMP NERO CAESAR AVG P MAX TR POT P P(Imperator Nero Caesar Avgvstvs Pontifex Maximvs Tribvnicia Potestate Pater Patriae インペラトル・ネロ・カエサル・ポンティフェクス・マキシムス(最高神祇官)・護民官職権・ 国家の父) 左向きのネロの肖像

ウラ:SC(Senatvs Consvlto 元老院の承認を得て) ARA PACIS(アラ・パキス 平和の祭壇) アラ・パキス

サイズ:10,05g 29mm

アウグストゥスの平和の祭壇、アラ・パキスが刻まれたネロのアス銅貨。

<アラ・パキス>


アウグストゥスがシリア・イスパニア・ガリアを平定したのを記念して、前13-9年にティベリウス河畔のカンプス・マルティウスに立てた平和の女神の祭壇。
祭壇は高さ6m、幅11,6m、長さ10,6mの白大理石の壁に囲まれ、その外面を2段に分け、上段は平和祝典の行列、下段はつる草模様の浮彫で飾られている。

現在アラ・パキスはローマのアラ・パキス美術館で見ることができる。

アラ・パキスの北壁には平和祝典の行列の様子が刻まれている。アウグストゥス、その親族などが列をなす。




<ネロ>

ローマ、カピトリーニ美術館 両彫像ともネロ。

ローマ皇帝(在位54-68年)。
母、アグリッピナは皇帝クラウディウスに嫁し、ネロをその養子とし、さらにネロと前妃の子オクタウィアと結婚させ、さまざまな栄誉を与えて、クラウディウスの後継者とした。
54年アグリッピナは夫を、55年には前妃の子ブリタニクスを毒殺し、16歳でネロは軍隊に推されて即位。治世初期は哲学者セネカ、近衛長官ブルスの指導により元老院を尊重し、減税、属州防衛に努めた。
しかしやがて乱行により、政治は乱れ、母、妻オクタウィアらを次々と暗殺。
セネカも追放し、解放奴隷チゲリヌス、愛人ポッパエアらが政治を専断。自身も芸術と享楽に耽溺し、64年のローマの大火も彼のさしがねといわれる。大火の責任をキリスト教徒に負わせて彼らを処刑し、ローマ復興のため属州から搾取するなど暴政に傾き、陰謀とそれを弾圧するために処刑が相次ぎ国内に不安が高まった。
67年にはギリシアに旅し、競技を催し自ら優勝したが、その間各地に反乱が起り、ガルバが皇帝を宣し、元老院はネロを死刑と定めた。そのためローマ近郊でのどを切って自殺。奴隷出身のアクテによって葬られた。(ブリタニカ国際大百科事典より)
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コイン解説、写真撮影者:中村めぐみ