古代ローマコイン 共和政期 ルキウス・メミウス デナリウス銀貨 前109-108年 双子ディオスクロイの裸像

古代ローマコイン 共和政期 ルキウス・メミウス デナリウス銀貨

前109-108年、ローマ発行

オモテ:右向きの月桂冠を戴いた青年の肖像 顎の下にXVI(16アス)を表すモノグラム

ウラ:L MEMMI(ルキウス・メミウス) 裸のディオスクロイ(カストルとポリュデウケス) それぞれ肩にマント、槍を持っている。馬2頭。

サイズ:3,74g 18mm

貨幣発行人:ルキウス・メミウス
メミウス家はローマのプレブス(平民)の家系。
ウェルギリウス(ローマの叙事詩人)によれば、メミウス家はトロイの英雄アエネアスといっしょにイタリアに来たメネステウスの子孫であるとされていた。
またギリシャ神話では、アテネの王テセウスがハデスによって冥界に幽閉されていた時にアテネの王位についたメネステウスが登場する。
テセウスがヘレネをテュンダレオスから奪ったため、ヘレネの兄弟たちディオスクロイ(カストルとポリュデウケス)が誘拐者テセウスから彼女を取り戻そうとしてアテネに侵入。メネステウスは留守のテセウスに代り自分が王位につくから民は従うようにと言った。一説によると、ディオスクロイがメネステウスによって仲介を頼まれ、メネステウスを王位につけたという。
この神話に関連してなのか、このデナリウス銀貨のウラ面にはディオスクロイが刻まれている。

<ディオスクロイ>


ギリシャ神話の双子カストルとポリュデウケスの通称。
スパルタの王妃であったレダが白鳥に化身したゼウスと交わって産み落とした卵から、姉妹のヘレネおよびクリュタイムネストラと共に誕生したが、このうちポリュデウケウスとヘレネだけがゼウスの子で、カストルとクリュタイムネストラは、レダの人間の夫テュンダレオスの子であったという。
従兄弟にあたるイダスとリュンケウス兄弟と争ったときに、カストルはイダスに殺され、ゼウスは生き残ったポリュデウケウスだけを昇天させようとした。しかし彼はカストルと離れ離れになるのを拒んだので、ゼウスは2人がポリュデウケスの不死を分け合い、一日おきに神界と冥府で暮らすことを許したという。

このコインのウラ面のディオスクロイは馬2頭に挟まれた美しい裸像の姿で表されている。

馬に乗りピレウス(帽子)のようなヘルメットを被った姿で表されたディオスクロイ、古代ローマ共和政期デナリウス銀貨
古代ローマコイン 共和政期 ルキウス・メミウス デナリウス銀貨 前109-108年 双子ディオスクロイの裸像