古代ローマコイン 帝政期 フィリップス2世 244-249年 属州貨(トラキア・デウルトゥム) 銅貨 ミツバチの巣箱が刻まれた銅貨

古代ローマコイン フィリップス2世 属州貨 トラキア地域 デウルトゥム発行 銅貨

244-249年、デウルトゥム発行

オモテ:M IVL PHILIPPVS CAES 右向きの月桂冠を戴いたフィリップス2世の肖像

ウラ:CFPD ミツバチの巣箱

サイズ:4,26g 18mm

デウルトゥム位置

<フィリップス2世>
フィリップス・アラブスの息子。フィリップス・アラブスは244年に即位すると、当時たったの4歳か5歳であった息子フィリップス2世をカエサル(副帝)にした。さらに247年にフィリップス2世をアウグストゥス(正帝)に昇格させた。
249年父フィリップス・アラブスがデキウスとの戦いでマケドニアのベロエアで戦死。
その知らせがローマに届くとフィリップス2世は親衛隊営舎内で殺された。

<デウルトゥム>
デウルトゥムはトラキア地域にあったローマ植民市。現ブルガリア・Debelt
ウェスパシアヌス帝(在位69-79年)が退役軍人をこの地に植民させた。
デウルトゥムでの貨幣発行はトラヤヌス(在位98-117年)の時代に始まった。

<ミツバチ>
古代エジプトでは6本足のミツバチは車輪と太陽の象徴であった。
また古代ギリシャでは狩猟と豊穣の女神アルテミスの象徴でもあった。

<ミツバチの巣箱>
このコインに刻まれている巣箱は天然の巣ではなく、古代に使われていた蜂蜜の培養のための人工の巣箱である。
蜂蜜の培養はすでに古代エジプトで行われていた。第5王朝ニウセルラーの時代のコナーラクのスーリヤ寺院の壁からは、労働者が養蜂箱の穴に煙を吹きつけ、養蜂箱を取り出す様子が描かれている。

ドーム型の養蜂箱
古代ローマコイン 帝政期 フィリップス2世 244-249年 属州貨(トラキア・デウルトゥム) 銅貨 ミツバチの巣箱が刻まれた銅貨