古代ギリシャコイン トラキア地域 アポロニア・ポンティカ 前450-前400年 ドラクマ銀貨 メドゥサ 錨とエビ

古代ギリシャコイン トラキア地域 アポロニア・ポンティカ ドラクマ銀貨

前450-400年発行

オモテ:逆さになった錨、その下にAの文字とエビ

ウラ:メドゥサ

サイズ:3,29g 13mm

アポロニア・ポンティカの位置

<トラキア>
バルカン半島南東部の地域。古代ギリシャのトラキアは北はドナウ川、南はエーゲ海、東は黒海とマルマラ海、西はほぼバンダル川東岸の山地までであった。
インド=ヨーロッパ語族に属するトラキア人は優秀な戦士であったが、政治的に分裂し続けていたため近隣諸国を侵すことはなかった。ギリシャ人植民都市が沿岸部に発達した。黒海のブルガス湾岸にはイオニアのミレトス人によってアポロニア(前7世紀)がまたビチュニアのカルケドン人によってメセンブリア(前6世紀)が建設された。

<アポロニア・ポンティカ>
アポロニア・ポンティカは黒海・ブルガス湾岸にミレトス人が前7世紀に植民した都市。現ブルガリアのソゾポル。
アポロニアのアポロン神殿にはカラミス(前5世紀の偉大な彫刻家)によって作られた巨大なアポロンの像があることで有名であった。
前73年、像はルキウス・リキニウス・ルクッルスによってローマへと運ばれ、カンピドリオの丘に置かれた。

カラミスのアポロン像のローマ時代の複製像

<メドゥサ>
ギリシャ神話の女怪。ゴルゴン三姉妹の一人。3人の中で彼女だけが不死でなかったため、もとは人間の美女であったが、美しい髪の毛を自慢しすぎたため、アテナの神罰によりへびの髪をもち見た者を石化させる恐ろしい容貌のゴルゴンに変えられたとする伝承もある。
ペルセウスによって首を斬られて殺されたが、この時、ポセイドンの種によって妊娠していた彼女の傷口からクリュサオルと有翼の神馬ペガサスが出生した。
彼女の頭はペルセウスによってアテナ神に献上され、その聖楯アイギスの中央に取り付けられたという。
このことから、古代ギリシャやローマでは武具や防具にメドゥーサの首の図像が取り入れられた。
例えばポンペイ遺跡から発掘されたイッソスの戦いのモザイク画には、メドゥーサの胸当てを付けたアレクサンダー大王が描かれている。

アレクサンダー大王が描かれたポンペイのモザイク画
古代ギリシャコイン トラキア地域 アポロニア・ポンティカ 前450-前400年 ドラクマ銀貨 メドゥサ 錨とエビ