古代ギリシャコイン シチリア島 セリヌス 前520-前490年 スタテル銀貨 セリヌスのセロリのコイン

古代ギリシャコイン シチリア島 セリヌス 前520-前490年 スタテル銀貨 セリヌスのセロリのコイン
古代ギリシャコイン シチリア島 セリヌス スタテル銀貨

前520-前490年発行

オモテ:セロリの葉

ウラ:打ち込み

サイズ:8,82g 21mm

<セリヌス>
シチリア島南西岸に前627年にメガラ・ヒブレアによって建設された都市国家。
現在のセリヌンテ。
初期の僭主たちは親カルタゴ政策を取り、前480年カルタゴと同盟。
セジェスタとの長年の対立がアテネの介入を許し、前409年にはカルタゴのハンニバルに略奪された。

セリヌスはシチリアで最も早い時期にコインの発行を始めた都市の一つである。
セリヌスで最初に発行された前6世紀半ばの銀貨には、珍しいことに銀貨の額面いっぱいにセロリの葉が刻まれている。
都市セリヌスの名の由来はセロリにあり、セロリがシンボルとしてコインの意匠に使われた。
セロリはギリシャ語でセリノンと呼ばれ、古代ギリシャでは香料や薬として重宝された植物であった。
この地には川岸にセロリが自生していたためにセリノスと呼ばれる川(現在のモディオーネ川)があり、都市の名セリヌスはこれに由来すると考えられている。



左写真:植物に覆われたセリヌンテ遺跡 中央写真:セリヌスのセロリのスタテル銀貨 右写真:セロリの葉
セロリの葉を開いて観察してみるとコインのように葉が3つに分かれているのがわかる。

セリヌンテのヘラ神殿 前480年頃にヘラに奉献された神殿 隣にはアテナに捧げられた神殿があったが現在は完全に崩落。ヘラ神殿から臨む地中海は格別に美しい。

左写真:セリヌンテのアクロポリス跡 街の後には現在は樹木が茂る
右写真:セリヌンテのアポロン神殿跡 前540-510年頃に建造された。写真の列柱は1920年代に再建されたもの。下写真の古代シチリア彫刻芸術の最高峰とされるメトープは雑然とした瓦礫の神殿跡から発見された。

セリヌンテのアポロン神殿のメトープ パレルモ、シチリア州立考古学博物館 
左は4頭立て馬車に乗るアポロン。中央はアテナの前でメドゥーサの首を斬るペルセウス。メドゥーサの足元にはペガサス、ペガサスはこの時メドゥーサの傷口から誕生した。 右はケルコペス(小人の盗賊)を運ぶヘラクレス
コイン発行時の歴史背景は、下の「コインで見る、古代ローマ史年表」をクリックしてご覧ください。





コイン詳細、掲載写真撮影:中村めぐみ