古代ケルトコイン ガリア・スエッシオネース族 (現フランス・ソワソンの語源) 前2世紀末〜前50年 スタテル金貨 様式化した肖像 馬 古代ケルト芸術

古代ケルトコイン ガリア・スエッシオネース族 (現フランス・ソワソンの語源) 前2世紀末〜前50年 スタテル金貨 様式化した肖像 馬 古代ケルト芸術
古代ケルトコイン ガリア・スエッシオネース族 スタテル金貨

前2世紀末〜前50年頃(ガリア戦争終了頃まで)発行

オモテ:抽象化した肖像

ウラ:馬 車輪

サイズ:5,89g 18mm

Suessiones スエッシオネース族はガリア・ベルガエ、現在のフランス北部、ピカルディー地方、エーヌ県に居住してたケルト人である。
エーヌ県の都市、ソワソン Soissons はスエッシオネース族に由来する。
カエサルの『ガリア戦記』には、スエッシオネース族はガリア・ベルガエで最も有力な人々であったと述べている。

この金貨はスエッシオネース族がカエサルの記述通り、ガリアで有力な部族であったことを証明している。


右のデッサンはラ・トゥール著『ガリアコイン図表』(1892年)より

このスエッシオネース族の金貨のオモテ面は、アンビアーニ族の金貨のオモテ面の肖像をさらに抽象化させている。
アンビアーニ族の金貨では、左端に人間の顔が判別されるが、このスエッシオネース族の金貨では、写実的な人の肖像は消え去り、さらなる様式化が進んでいる。

アンビアーニ族の金貨




右のデッサンはラ・トゥール著『ガリアコイン図表』(1892年)より


<カエサル『ガリア戦記』の中のスエッシオネース族に関する記述>
―スエッシオネース族はレミー族の隣りで最も広い領地と、肥沃な土地を持っていた。我々の記憶によるとここではかつてディウィキアクスが王であり、全ガリアで最も有力なものとしてこの地方の大部分とブリタンニアまで支配していた。
現在はガルバが王であり、正しい慎重な人であったから、すすんで戦争の総指揮をまかせられていた。12箇の町を持ち、武装するもの5万を約束していた。(カエサル著『ガリア戦記』近山金次訳 2巻ー4)
・前57年、スエッシオネース族の王ガルバの2人の子を人質にとり、スエッシオネース族を降伏させた。
・前52年のウェルキンゲトリクス率いるアレシアの決戦にアンビアーニ族は5000人の兵士を送った。
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コイン解説、写真撮影者:中村めぐみ