古代ローマコイン 共和政期終焉期 前41年 マルクス・アントニウス ルキウス・アントニウス デナリウス銀貨 アントニウス肖像 アントニウスの弟ルキウス肖像 アントニウスと弟ルキウス・アントニウス(前41年のコンスル)の肖像のコイン

古代ローマコイン 共和政期終焉期 前41年 マルクス・アントニウス ルキウス・アントニウス デナリウス銀貨 アントニウス肖像 アントニウスの弟ルキウス肖像 アントニウスと弟ルキウス・アントニウス(前41年のコンスル)の肖像のコイン
古代ローマコイン 共和政期 マルクス・アントニウス ルキウス・アントニウス(アントニウスの弟) デナリウス銀貨

前41年夏、エフェソス発行

オモテ:M ANT IMP  AVG III VIR R P C M NERVA PROQ P (Marcus Antonius Imperator Augurus Triumviri Rei Publicae Constituandae Marcus Nerva Pro Quaestor Praetore マルクス・アントニウス インペラトル アウグル(卜占官) 国家再建3人委員 マルクス・ネルウァ プロクワエストル プロプラエトラル)
右向きのアントニウス肖像

ウラ:L ANTONIVS   COS (Lucius Antonius Consul ルキウス・アントニウス コンスル)
右向きのルキウス・アントニウス肖像

貨幣発行人:マルクス・アントニウス、マルクス・コッケイウス・ネルウァ(プロクワエストル 前財務官)

サイズ:2,99g 19mm

前42年、マケドニアのフィリッピでブルートゥスとカッシウスをオクタウィアヌスと共に倒した後、アントニウスは東方問題処理のため前41年にはエフェソスに留まり東方を統治した時に発行されたデナリウス銀貨。
オモテ面にはアントニウスの顎と鼻の特徴を良くとらえた素晴らしい肖像が表されている。
オモテ面の銘には前43年から第2回三頭政治を表す、III VIR R P C (国家再建3人委員)の銘も刻まれている。
さらに、オモテ面の銘の マルクス・コッケイウス・ネルウァはアントニウスの副官である。後にこの人物は、前36年のコンスルに登りつめた。後の帝政期五賢帝時代の皇帝ネルウァの先祖である。

ウラ面には、アントニウスの1番目の弟、ルキウス・アントニウスの肖像が表されている。
ルキウス・アントニウスはこのコインが発行された前41年のコンスルに就任した。それを意味するCOSの銘が肖像の右に刻まれている。
しかしこの年、ルキウス・アントニウスは兄アントニウスの妻フルフィアと共にオクタウィアヌスに対抗するためにペルージャで蜂起し、ローマに進軍した。
三頭政治の内の1人、レピドゥスを退け、ローマ市民に三頭政治の廃止を約束するも、オクタウィアヌスが進軍してきたために、再びペルージャに撤退し、その後軍力を持ちなおそうとするもかなわず降伏した。
その後、オクタウィアヌスによりヒスパニアに送られ、死去した。


さらにアントニウスには、このルキウス・アントニウスの下に、もう一人、ガイウス・アントニウスという弟がいた。
ガイウスは、このコインが発行される1年前の前42年、マケドニアでブルータスの捕虜となり処刑された。
コイン発行時の歴史背景は、下の「コインで見る、古代ローマ史年表」をクリックしてご覧ください。





コイン解説、写真撮影者:中村めぐみ