古代ローマコイン 共和政終焉、帝政期前夜 前30-前29年 オクタウィアヌス デナリウス銀貨 テルミヌス神(境界の神)姿のオクタウィアヌス肖像 勝利の女神ウィクトリアを持ったオクタウィアヌス座像 アクティウムの海戦勝利のコイン

古代ローマコイン 共和政終焉、帝政期前夜 前30-前29年 オクタウィアヌス デナリウス銀貨 テルミヌス神(境界の神)姿のオクタウィアヌス肖像 勝利の女神ウィクトリアを持ったオクタウィアヌス座像 アクティウムの海戦勝利のコイン
古代ローマコイン 共和政期終焉、帝政期前夜 オクタウィアヌス デナリウス銀貨

前30-前29年、イタリアまたはローマ発行

オモテ:ユピテル・テルミヌス神姿のオクタウィアヌス右向きの肖像、その後ろには雷挺(ユピテル神の持ち物)

ウラ:IMP CAESAR (Imperator Caesar)
勝利の女神ウィクトリアを持って、高官用の椅子に座るオクタウィアヌス

サイズ:3,80g 20mm 

貨幣発行人:オクタウィアヌス

前31年、アクティウムの海戦でアントニウス、クレオパトラに勝利したオクタウィアヌスは前29年イタリアに帰還し、3度の大凱旋式を挙げた。
このデナリウス銀貨はその時オクタウィアヌスがイタリアかローマで発行したものである。
オモテ面はオクタウィアヌスの肖像がユピテル・テルミニヌス神の姿で表されている。
ユピテル・テルミヌスは境界の神である。
ローマでは、境界の神、テルミヌス神が信仰され、境界柱が数多く立っていた。

境界柱

このコインでオクタウィアヌスがテルミヌス神姿で表されたのは、エジプトのクレオパトラを倒して、エジプトがローマの支配下となり、ローマの境界が広がったことを意図していると推測されている。
またオクタウィアヌス肖像の後ろにはユピテル神の雷挺が表されており、ローマの最高神ユピテルと自身を結び付けたことは帝政時代幕開けの予兆が感じ取れる。

ウラ面には、高官用椅子に座ったオクタウィアヌスが勝利の女神ウィクトリアを手にしており、これもアクティウムの海戦の勝利を意図している。
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コイン詳細、掲載写真撮影:中村めぐみ