古代ギリシャコイン イオニア地方エフェソス 前137-前134年 キストフォルス銀貨 キスタから這い出る蛇(デュオニソスの秘儀の箱) 絡み合う2匹の蛇

古代ギリシャコイン イオニア地方エフェソス 前137-前134年 キストフォルス銀貨 キスタから這い出る蛇(デュオニソスの秘儀の箱) 絡み合う2匹の蛇
古代ギリシャコイン イオニア地方エフェソス キストフォルス銀貨

前137-前134年、エフェソス発行

オモテ:キスタ(箱) 蛇 周りにツタのリース

ウラ:EΦE (エフェソス) 弓の矢入れ 2匹の絡み合う蛇 上部にヘラクレス 右にヒッポカムポス

サイズ:12,67g 30mm


ペルガモンの支配下にあった時にエフェソスで発行されたキストフォルス銀貨。
キストフォルス銀貨はペルガモン王国の貨幣単位で前2世紀初めごろから使用されてきた。
(Cistophorus)の名はコインオモテ面に表されたCista (箱)に由来する。
ペルガモン王アッタロス3世が前133年に領土をローマに献上し、属州アシアに編成された後も、キストフォルス銀貨の発行は続き、属州アシアの貨幣流通を担った。
前133年以降のキストファルス貨にはローマ人総督の名が刻まれるようになっていった。

キスタは豊穣の象徴で、アルテミス、デメーテル、デュオニソスの持ち物。
デュオニソスの秘儀では、蛇が入った箱が使われた。キスタから這い出てくる蛇の周りを囲っているはツタのリース、ツタもデュオニソスの象徴である。

ウラ面にはエフェソス発行であることを示すEΦEの銘が左端に刻まれている。
中央の弓の矢入れに2匹の蛇が絡み合っている。
弓の矢入れはヘラクレスの象徴である。
蛇もヘラクレスの象徴でもあり、生命や永遠の象徴である。
コイン発行時の歴史背景は、下の「コインで見る、古代ローマ史年表」をクリックしてご覧ください。





コイン解説、写真撮影者:中村めぐみ