古代ローマコイン 共和政終焉期 ユリウス・カエサル ジュリアス・シーザー 前45年 アウレウス金貨 ウィクトリア神肖像 水さし ムンダの戦い勝利のコイン

古代ローマコイン 共和政終焉期 ユリウス・カエサル ジュリアス・シーザー 前45年 アウレウス金貨 ウィクトリア神肖像 水さし ムンダの戦い勝利のコイン
古代ローマコイン ユリウス・カエサル アウレウス金貨

前45年、ローマ発行

オモテ面:C CAES DIC TER (caius caesar ガイウス・カエサル dictator tertium 3度目の独裁官) 勝利の女神ウィクトリアの肖像 肩に翼

ウラ面:L PLANC PRAEF VRB (Lucius Munatius Plancus ルキウス・ムナティウス・プランクス Praefecti Urbi 都市を管轄する長官) 神祇のための水差し

貨幣発行人:ユリウス・カエサル、ムナティウス・プランクス


カエサルがスペイン、ムンダの戦いでの勝利後に、ローマで発行したアウレウス金貨。
コインオモテ面にはスペインでの勝利を意味する、勝利の女神ヴィクトリーが刻まれている。
C CAES DIC TERの銘は、3度の独裁官、ガイウス・カエサルを意味する。カエサルは前46年に3回目の独裁官に就任した。この時、独裁官の任期は10年とされたが、前44年には終身へと変わった。

ウラ面のL PLANC PRAEF VRBはL.Munatius Plancus ルキウス・ムナティウス・プランクス Praefecti Urbi 都市を管轄する長官を意味する。
ムナティウス・プランクスは前46年にカエサルによって指名された6人のPraefecti Urbi 都市管轄長官の1人であった。
銘と共に刻まれた水差しは神祇の道具で、ムナティウス・プランクスがEpulones(供儀祭司団)の1人であったことを意味すると推測されている。

ムナティウス・プランクスはカエサルに重宝され、カエサルにより、前44年のガリア・トランサルピナの総督、前42年のコンスルに指名されていた人物である。
このカエサルの金貨の発行を任されたことも、カエサルがプランクスを重宝していたことを示唆している。

カエサルの死後、プランクスはガリア・トランサルピナの総督として、ルグドゥヌム(現リヨン)を建設した。
アントニウスとオクタウィアヌスの戦いでは当初、アントニウスを支持したが、結局オクタウィアヌスに付き、その後オクタウィアヌスに重宝された。
前27年、このプランクスの提案によって、オクタウィアヌスはアウグストゥスの称号を得た。前22年にはケンソル(監察官)に就任した。
プランクスの墓はガエータ(ローマから南東80マイルほど)に現存する。


カエサルのコインについて詳しくは下をクリックして古代コイン芸術展をご覧ください。

コイン発行時の歴史背景は、下の「コインで見る、古代ローマ史年表」をクリックしてご覧ください。





コイン詳細、掲載写真撮影:中村めぐみ