古代ローマコイン 共和政期 前56年 ファウストゥス・コルネリウス・スッラ デナリウス銀貨 ヘラクレス肖像 4つのポンペイウスの戦勝リース スッラの息子のコイン

古代ローマコイン 共和政期 前56年 ファウストゥス・コルネリウス・スッラ デナリウス銀貨 ヘラクレス肖像 4つのポンペイウスの戦勝リース スッラの息子のコイン
古代ローマコイン 共和政期 ファウストゥス・コルネリウス・スッラ デナリウス銀貨

前56年、ローマ発行

オモテ: S C (Senatus Consulto 元老院の承認を得て) (FAVSTVS ファウストゥス)
右向きのヘラクレスの肖像

ウラ:中央に球 上部に大きなリース 下部に3つのリース 麦穂とaplustre(アプルストゥル 船尾のシンボル)

サイズ:4,01g 19mm

貨幣発行人:ファウストゥス・コルネリウス・スッラ 
この貨幣発行人は、前82年に独裁官となり恐怖政治を行った、ルキウス・コルネリウス・スッラの息子。
前54年のクワエストル(財務官)に就任した。
このコインは役職クワエストルを選挙で勝ち取るために発行されたと推測される。
ファウストゥスはポンペイウスの娘ポンペイアと結婚しており、ポンペイウス派の重要人物であった。
前46年、タプソスの戦いの後、マウレタニアに逃れようとしていたが、カエサル派の手にかかり殺された。

オモテ面にはライオンの皮を被ったヘラクレス肖像が表されている。
これは父スッラに由来するものと推測されている。
父スッラはユグルタ戦争で勝利できたのはヘラクレスの加護があったからだとしていたからだ。
スッラはフラミニウス競技場のそばにあったヘラクレス神殿の改修を行い、自分の名を碑銘に刻ませたという。

ウラ面のリースは、ファウストゥスの義父ポンペイウスを称えた意匠である。
小さな3つのリースは、ポンペイウスが3回も行った凱旋式を意味していると推測されている。
大きなリースは、前63年にポンペイウスに授けられたcorona aurea(黄金の冠)であると推測されている。
真ん中も球も、ポンペイウスの凱旋式で運ばれた戦利品と関連すると推測されている。
コイン発行時の歴史背景は、下の「コインで見る、古代ローマ史年表」をクリックしてご覧ください。





コイン詳細、掲載写真撮影:中村めぐみ