古代ギリシャコイン パエオニア王国 王リュケイオス テトラドラクマ銀貨 前359-前340年 ゼウス肖像 ヘラクレス、ネメアーの獅子退治

古代ギリシャコイン パエオニア王国 王リュケイオス テトラドラクマ銀貨 前359-前340年 ゼウス肖像 ヘラクレス、ネメアーの獅子退治
古代ギリシャコイン パエオニア王国 王リュケイオス テトラドラクマ銀貨

前359-前340年発行 

オモテ:月桂冠を戴いた右向きのゼウス肖像

ウラ:LUKKEIOU(リュケイオス) ライオンと闘うヘラクレス その後ろに弓と矢筒

サイズ:12,54g 22mm

パエオニアが王リュケイオスのもとマケドニアから独立していた時代のテトラドラクマ銀貨。

パエオニア位置

<パエオニア>
トラキア人とイリュリア人とが人種混合して成立したといわれるパエオニア人の住んでいた地方名。ペラゴニアの西で、今日の北部ギリシア、マケドニア共和国、西部ブルガリアの一部をなす。
ホメロスによれば、トロイアの同盟国として描かれているが、その後アケメネス朝ペルシア、マケドニア、ローマの圧迫を受けた。
マケドニア王のペルディッカス3世(アレクサンダー大王の父フィリッポス2世の兄)がイリュリア人との戦争に敗れ死去した後、パエオニアは一時独立国となった。王はリュケイオス(前359-340年)、パトラオス(前340-315年)と続いたが、アウドレオン(前315-286年)を最後に再びマケドニアに併合された。

<リュケイオス>
パエオニアの王。在位前359-340年。


<ヘラクレス>
ギリシャ神話の英雄。ゼウスがアルクメネと彼女の夫アンフィトリュオンの留守中にその姿をかりて交わってもうけた子。
ゼウスからミケーネの王位につく運命を与えられるはずであったが、ヘラに妨害され、彼に代わってその運命を得たエウリュステウスに家臣として仕えなければならなくされた。そのうえヘラは、赤子のヘラクレスの揺り篭に2匹の蛇を送って彼を亡き者にしようとしたが、ヘラクレスは平然とそれを両手でつかみ、絞殺したという。
まず生まれ故郷のテーベで数々の手柄を立て、クレオン王の娘メガラを妻に与えられたが、ヘラに送られた狂気に取りつかれて、彼女の産んだ子供たちを皆殺しにしてしまい、その罪を清めるため、エウリュステウスの命じる12の難業を果さなければならないことになった。
一番目の難業がネメアーの獅子退治であった。

カラカラ浴場に飾られていた巨大なヘラクレス像 リュシッポス、ヘラクレス像の模作 ナポリ考古学博物館


<ネメアーの獅子退治>
ヘラクレスの12の難業の1番目がネメアーの獅子退治であった。
ネメアーの獅子はエキドナと猛犬オルトロスとの母子姦から生まれた怪獣。
ヘラに育てられてネメアーの森に住まわされ、猛威をふるっていた。
ヘラクレスは刃物の通らぬこの獣の首を絞め、窒息させて皮をはぎ、エウリュステウスのところに持帰って見せた。この皮は以後ヘラクレスの衣服の代りになり、ライオンは天に上げられて獅子座になったとされる。

ヘラクレスのネメアーの獅子退治が描かれたアンフォラ 前530-前520年
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コイン詳細、掲載写真撮影:中村めぐみ