古代ローマコイン 共和政終焉期 セクストゥス・ポンペイウス(ポンペイウスの次男) 前42-前40年 デナリウス銀貨 ポンペイウス肖像 右足を船首におく海神ネプトゥヌス 第2回三頭政治に対抗したセクストゥス・ポンペイウスのコイン 

古代ローマコイン 共和政終焉期 セクストゥス・ポンペイウス(ポンペイウスの次男) 前42-前40年 デナリウス銀貨 ポンペイウス肖像 右足を船首におく海神ネプトゥヌス 第2回三頭政治に対抗したセクストゥス・ポンペイウスのコイン 
古代ローマコイン 共和政期 セクストゥス・ポンペイウス デナリウス銀貨 

前42-前40年、シチリア、カターニア発行

表:MAG PIVS IMP ITER (Magnus pius imperatori iterum マグヌス ピウス インペラトル2回)
グナエウス・ポンペイウス・マグヌス(セクストゥス・ポンペイウスの父)の右向きの肖像、水差し、杖

裏:PRAEF CLAS ET ORAE MARIT EX S C (Praefectus classis et orae maritimae ex senatus consulto 艦隊と沿岸の長官 元老院の承認によって)
右足を船首におくネプチューン、両親を担ぐカタニーアの兄弟、アナピアスとアンフィノムス

サイズ:3,63g 18mm

貨幣発行人:セクストゥス・ポンペイウス (ポンペイウスの次男)

ポンペイウスの息子セクストゥス・ポンペイウスが前42-前40年にシチリアを占拠し、第2回三頭政治側と戦った時に発行したデナリウス銀貨。
オモテ面には偉大な父親、大ポンペイウスの肖像を刻んだ。


前48年、父ポンペイウスがファルサルスの戦いでカエサルに破れ、エジプトで殺された後、息子セクストゥス・ポンペイウスはヒスパニアに逃れた。
ヒスパニアはもポンペイウスが属州総督を務めた場所であったため、ポンペイウス派の地であった。
セクストゥス・ポンペイウスはガリア戦争で活躍した名将ラビエヌスと兄、小ポンペイウスと共に、カエサルへの抵抗を続けたが、前45年ムンダの戦いで、小ポンペイウスとラビエヌスは殺された。
カエサルの暗殺後、前44年、セクストゥス・ポンペイウスはアントニウスと和解し、翌年には艦隊と沿岸長官として、マルセイユに赴任した。
しかし、前43年10月の第2回三頭政治が締結されると、セクトゥス・ポンペイウスはプロスクリプティオ(公権剥奪公示)され、国賊とされた。
前42年、セクストゥスはマルセイユを離れ、シチリア島を占拠し、オクタウィアヌスより派遣されたクイントゥス・サルウィデエヌス・ルフスの艦隊に勝利し、海神ネプトゥヌスの息子と名乗り、ピウス(孝行者)の称号を名に加えた。
オクタウィアヌスと和解するも、再び蜂起し、アグリッパに制圧され、前35年にはミレトスで捉えられ、処刑された。

前42-40年発行、メッサーナの灯台とスキュラが表されたセクストゥス・ポンペイウスのコイン

コイン発行時の歴史背景は、下の「コインで見る、古代ローマ史年表」をクリックしてご覧ください。





コイン解説、写真撮影者:中村めぐみ