古代ローマコイン 共和政期 前110-前109年 プブリウス・ポルキウス・ラエカ デナリウス銀貨 プロウォカティオ(上訴)の場面が表されたコイン

古代ローマコイン 共和政期 前110-前109年 プブリウス・ポルキウス・ラエカ デナリウス銀貨 プロウォカティオ(上訴)の場面が表されたコイン
古代ローマコイン 共和政期 プブリウス・ポルキウス・ラエカ デナリウス銀貨

前110-前109年、ローマ発行

オモテ:P LAECA (Publius Laeca プブリウス ラエカ) X (デナリウスを意味する:デナリウスの語源は10アス)
右向きのローマ神 ローマ神の上にROMAの文字(このコインでは欠けていて見えない)

ウラ:PROVOCO (上訴権)
トガを着たローマ市民に訴えかける軍服を着た人物。その後ろに棹を持った付き人

サイズ:3,94g 18mm

Provocatio プロウォカティオの場面が表されたデナリウス銀貨。
Provovatioはローマの法律用語。
職権の乱用により、強制的な判決を下した高官に対して、ローマ市民側に上訴できる権利。
前2世紀前半にポルキウス家の人物らがプロウォカティオの責任者として、プロウォカティオの法の制定に関わった。
それ故、このポルキウス家の人物が発行したコインにはプロウォカティオの場面が表された。
左のトガを着た人物が訴えを聞く市民で、中央の軍人がプロウォカティオを行っている。


このコインが発行された時期のローマはユグルタ戦争中であった。(前112-前105年)
土地の再分配の改革を試みたグラックス兄弟が殺されて10年が経ち、前111年の土地法によって再びイタリアでの大土地所有が認められた。
コイン発行時の歴史背景は、下の「コインで見る、古代ローマ史年表」をクリックしてご覧ください。





コイン詳細、掲載写真撮影:中村めぐみ