古代ローマコイン 帝政期 235年 マクシミヌス・トラクス デナリウス銀貨 マクシミヌス・トラクス肖像 ローマ史上初、トラキア出身皇帝

古代ローマコイン 帝政期 235年 マクシミヌス・トラクス デナリウス銀貨 マクシミヌス・トラクス肖像 ローマ史上初、トラキア出身皇帝
古代ローマコイン 帝政期 マクシミヌス・トラクス デナリウス銀貨

235年、ローマ発行

オモテ:IMP MAXIMINVS PIVS AVG (Imperator Maximinus Pius Augustus インペラトル マキシミヌス ピウス アウグストゥス)
月桂冠を戴いた右向きのマクシミヌス・トラクスの肖像

ウラ:P M TR P P P (Pontifex Maximus Tribunicia Potestate Pater Patriae ポンティフェクス・マキシムス(最高神祇官) トリブニキア・ポテスタテ(護民官職権) パテル・パトリアエ(国父))
軍旗に挟まれ、槍を持ち、武装したマクシミヌス・トラクスの立像

サイズ:3,79g 20mm

マクシミヌス・トラクス

マクシミヌス・トラクス彫像

在位235-238年
235年、ゲルマニアでアレクサンデル・セウェルスが軍団によって殺害され、マキシミヌス・トラクスが皇帝に推戴された。
マキシミヌス・トラクスのトラクスはトラキア人(現ブルガリア)の意である。
ローマ人にとっては、トラキアは奴隷で有名な土地であった。
トラキア出身者がローマ皇帝になることは初めてであった。
238年、マキシミヌス・トラクスへの反感により、北アフリカの属州総督ゴルディアヌス1世が現地で皇帝に推戴された。この時ゴルディアヌス1世は80歳であったため、46歳の息子、ゴルディアヌス2世も皇帝に推戴された。
これにより、マキシミヌス・トラクスは全軍を召集し、ローマへと向かった。
一方、ゴルディアヌス親子はヌミディア総督カぺリアヌスに掌握され、2人とも死亡した。彼らの皇帝在位期間はわずか20日間であった。

ゴルディアヌス親子の死、マキシミヌス・トラクスのローマへの進軍を知って、ローマの元老院は、危機感により、元執政官の貴族バルビヌスとプピエヌスを皇帝に推戴した。
この2人の貴族の皇帝即位に怒ったローマ市民は自殺したゴルディアヌス1世の孫ゴルディアヌス3世を皇帝に即位させるように要求した。
これにより、ゴルディアヌス3世は「カエサル」(副帝)の称号を得た。

238年4月、北イタリアのアクイレイアで、マキシミヌス・トラクスはローマ進軍を阻止され殺害された。
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コイン解説、写真撮影者:中村めぐみ