古代ローマコイン 帝政期 ペスケニウス・ニゲル デナリウス銀貨 194年 193年に皇帝に推戴されたシリア総督ペスケニウス・ニゲル

古代ローマコイン 帝政期 ペスケニウス・ニゲル デナリウス銀貨 194年 193年に皇帝に推戴されたシリア総督ペスケニウス・ニゲル
古代ローマコイン 帝政期 ペスケニウス・ニゲル デナリウス銀貨

194年、アンティオキア発行

オモテ:IMP CAES C PESCE NIGER IVST (Imperator Caesar Caius Pescennius Niger Iustus Augustus インペラトル カエサル ガイウス ペスケニウス・ニゲル・ユストゥス アウグストゥス)
月桂冠を戴いた右向きのペスケニウス・ニゲルの肖像

ウラ: BONAE  SPEI (良い希望)
スぺス(希望の女神)立像 右手に花 左手で衣を持っている

サイズ:3,30g 17mm


ペスケニウス・ニゲル
在位193-194年

192年の年末にコンモドゥス帝が暗殺され、193年元旦にペルティナクスが帝位につくも3ヶ月で暗殺され、ローマは混乱。
その後、親衛隊による(元老院を無視した)ローマ皇帝位の「公開競売」が行われ、資産家であったディディウス・ユリアヌスが皇位を競り落とした。
しかし、この時、他に3人の属州総督が皇帝に名乗り出ていた。
シリア総督のペルケニウス・ニゲル、ブリタニア総督のクロディウス・アルビヌス、パンノニア総督のセプティミウス・セウェルスであった。

クロディウス・アルビヌスの肖像 

193年6月、セプティミウス・セウェルスが元老院により皇帝と認められた後、ペスケニウス・ニゲルの居る東方へ軍を進めた。
ペスケニウス・ニゲルはキュジコス、ニカイア、イッソスでの3度に渡る戦いで敗北した。
ペルケニウス・ニゲルはアンティオキアに逃げ延びたが、セウェルス側の将軍アヌリヌスがアンティオキアを制圧した。
ペルケニウス・ニゲルは処刑され、首がセウェルスの元に送られた。
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コイン解説、写真撮影者:中村めぐみ