古代ローマコイン 共和政期 前138年 ガイウス・レニウス デナリウス銀貨 ローマ神の肖像 ヤギ2頭立て戦車を操るユノ神

古代ローマコイン 共和政期 前138年 ガイウス・レニウス デナリウス銀貨 ローマ神の肖像 ヤギ2頭立て戦車を操るユノ神
古代ローマコイン 共和政期 ガイウス・レニウス デナリウス銀貨

前138年、ローマ発行

オモテ:X (10アスを表す) 右向きのローマ神の肖像

ウラ:C RENI ROMA  (Caius Renius ガイウス・レニウス(貨幣発行委員の名) ROMA ローマ)
ヤギの2頭立て戦車に乗るユノ神

サイズ:3,87g 18mm


ローマ共和政期、前138年発行のデナリウス銀貨。
ローマは前211年頃にデナリウス銀貨の発行をスタートさせた。
ローマ共和政初期のデナリウス銀貨はオモテ面にローマ神の肖像、ウラ面にディオスクロイが表された。
このデナリウス銀貨のウラ面は珍しく、ヤギの2頭立て戦車が表されている。

オモテ面の有翼の兜を被った肖像は女神ローマと解釈されるが、定かではない。肖像と共にROMAの文字が刻まれたデナリウス銀貨もあることから、都市ローマを神格化した女神ローマを表していると推測されることが多いが、ディアナ神、ミネルウァ神、ロメというトロイアの女性などの説もある。
肖像の兜は有翼で、さらに頭頂部のギザギザの装飾はグリフィンが付いた兜のデザインを簡略化したものである。

グリフィン装飾が簡略化された兜(当コイン)

グリフィン装飾がリアルな兜のデナリウス銀貨

グリフィン装飾が付いた兜をつけたミネルウァ神の彫像 (ヘルクラネウム出土 ナポリ国立考古学博物館)

肖像の後ろの文字Xは10を意味し、10アスという貨幣単位を意味している。
1デナリウス銀貨は10アスに相当した。
コイン発行時の歴史背景は、下の「コインで見る、古代ローマ史年表」をクリックしてご覧ください。





コイン解説、写真撮影者:中村めぐみ