古代ローマコイン 帝政期 ウェスパシヌス デナリウス銀貨 78年 ローマ建国神話、母豚と子豚のコイン

古代ローマコイン 帝政期 ウェスパシヌス デナリウス銀貨 78年 ローマ建国神話、母豚と子豚のコイン
古代ローマコイン 帝政期 ウェスパシアヌス デナリウス銀貨 

78年、ローマ発行

オモテ:CAESAR VESPASIANVS AVG (カエサル ウェスパシアヌス アウグストゥス) 右向きの月桂冠を戴いたウェスパシアヌスの肖像

ウラ:IMP XIX (19回目のインペラトル) 雌豚と3匹の子豚

サイズ:2,77g 18mm

ウェスパシヌス19回目のインペラトルの時代に発行された母豚と子豚が表されたデナリウス銀貨。

ウェスパシアヌス

ウェスパシヌス彫像 ナポリ考古学博物館

在位69-79年
ネロの死後の内乱を終結させ、ローマに「パンとサーカス」という民衆統治を確立した。
ウェスパシアヌスはローマのコロッセオを建造した。しかしコロッセオが完成したのはウェスパシアヌスの死後1年後であった。


ティトゥスのコロッセオが表されたセステルティウス銅貨 81-82年発行


現在のローマ、コロッセオ(フラウィウス円形闘技場)

ウェスパシアヌスの死後、彼らの息子2人、ティトゥスとドミティアヌスが皇帝となった。
この3人の時代は彼らの名からフラウィウス朝と呼ばれる。

雌ブタは古代ローマの建国神話を意味している。
ローマ建国はトロイアから脱出したアイネイアスに由来する。
アイネイアスはラティウムに向う旅の途中、ある夢をみた。
夢の中で、ティべリウス川の神はアイネイアスに、途中30匹の子豚をつれた大きな白い牝豚に会うが、その場所で30年後にアイネイアスの息子アスカニオスが都市を建設し、それはアルバ・ロンガと呼ばれるであろうと告げた。
アルバ・ロンガは「白くて長いもの」の意で、白い牝豚に由来する。
夢のお告げ通り建都されたアルバ・ロンガの王の娘レア・シルウィアがロムルスとレムスの母である。
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コイン解説、写真撮影者:中村めぐみ