古代ローマコイン 帝政期 クラウディウス デナリウス銀貨 50-51年 クラウディウス肖像 パックス・ネメシス

古代ローマコイン 帝政期 クラウディウス デナリウス銀貨 

50-51年、ルグドゥヌム発行

オモテ;TI CLAVD CAESAR AVG P M TR P X IMP P P (Tiberius Claudius Caesar Augustus Pontifex Maximus Tribunicia Potestate decimum Imperator Pater Patriae ティベリウス・クラウディウス・カエサル・アウグストゥス ポンティフェクス・マキシムス(最高神祇官) トリブニキア・ポテスタテ(護民官職権) デキムム・インペラトル(10回目のインペラトル) パテル・パトリアエ(国家の父)) 月桂冠を戴いた右向きのクラウディウスの肖像

ウラ:PACI AVGVSTAE (アウグストゥスの平和) パックス-ネメシス神の立像 左手にカドゥケウス

サイズ:3,63g 18mm

クラウディウス帝

クラウディウス彫像 ナポリ考古学博物館

在位41-54年
41年、カリグラが暗殺されると、カリグラの伯父クラウディウスが皇帝に推戴された。

クラウディウスの父は、初代皇帝アウグストゥスの妻リウィアの連れ子ドルスス(ティベリウス帝の弟)であった。
母はマルクス・アントニウスとアウグストゥス帝の姉オクタウィアとの間の娘アントニアであった。


<パックスーネメシス神>


ネメシスはギリシャ神話の復讐の女神。ニケのように有翼の姿で表される。
このコインの有翼の女神は、顔をドレープで覆う仕草からネメシス神と分類されている。
顔をドレープで覆う仕草は、嫌悪を意味する。
しかし、このコインの女神はPACIの銘、そしてパックス神のアトリビュート(持ち物)であるカドゥケウスを手にしていることから、パックスーネメシスと古銭学者たちは呼ぶ。


クラウディウス帝は即位10年目の51年、ローマは穀物不足による飢饉となった。
クラウディウス帝は穀物不足の対策として、フキヌス湖を干拓して農地にすることと、そして輸入穀物大量確保のために、オスティア港に新たな大きな港を開設した。
この50-51年に発行されたデナリウス銀貨に刻まれたパックス・ネメシスは、飢饉を乗り越えローマに平和がくることを祈願したと推測される。

クラウディウスは、ローマの外港、オスティア港に半円型の港を建設したことで名高い。

オスティア港のモザイク(カリグラが建設した灯台)
古代ローマコイン 帝政期 クラウディウス デナリウス銀貨 50-51年 クラウディウス肖像 パックス・ネメシス