古代ギリシャコイン イオニア地方 世界最古のコイン 前650-600年頃発行

古代ギリシャコイン イオニア 金貨 

前650-600年発行

オモテ:線模様

ウラ:パンチ打ち込み

イオニア地方(現トルコ)で発行された世界最古のコイン。

古代ギリシア詩人ピンダロスは、
「金はゼウスの子、虫も錆にもおかされないが、この至上のものを所有することは人の心を蝕む」と詠った。
コインの始まりはゼウスの子、はたまた、太陽の汗と呼ばれる金によってであった。
金はその美しさ、耐久性、加工性、希少性などから、人類史上最も尊ばれてきた。
古来より金は世界各地で秤量貨幣(重さを量って使う貨幣)として使用されていたが、
前7世紀、現トルコにあたるイオニア地方でこの丸型のコインが初めて誕生したのである。
この丸い金塊は小さいながらも、その幻惑な輝きによって、人の目を惹きつける。
オモテ面の太陽光が乱反射したかのような線模様や、ウラ面の深いパンチによる刻みは、金貨がメッキではなく、内部まで金であることを示す意図がある。
これはコインにまだ図像が表される前、いわばコインの揺籃期の形態である。
古代ギリシャコイン イオニア地方 世界最古のコイン 前650-600年頃発行