古代ローマコイン 共和政期 クアドリガトゥス銀貨 前225-213年 第2次ポエニ戦争時にローマが発行した銀貨

古代ローマコイン 共和政期 クアドリガトゥス銀貨 前225-213年 第2次ポエニ戦争時にローマが発行した銀貨
古代ローマコイン クアドリガトゥス銀貨(2ドラクマ銀貨)

前225-213年頃発行

オモテ面:ヤヌス神様式の肖像(ディオスクロイを表しているとも考えられている)

ウラ面:ROMA(ローマ) クアドリガ(4頭立て馬車)を操るユピテル神、と女神ウィクトリア(ヴィクトリー)

サイズ:6,75g 24,5mm

ローマが前225-213年頃に発行したクアドリガトゥス銀貨である。

クアドリガトゥス銀貨はコインウラ面に刻まれたクアドリガ(4頭立て馬車)が刻まれたことから、この名で呼ばれるが、ギリシャコインの単位、2ドラクマに相当する。
クアドリガトゥス銀貨の発行は第2次ポエニ戦争開始前後にスタートし、前211年頃、新たなにデナリウス銀貨が発行されるまで続けられた。

ローマ人は前280年頃、エピルス王ピロスのイタリア侵入を防ぐために、軍費として2ドラクマ銀貨の発行を始めて行っている。

このクアドリガトゥス銀貨は第2次ポエニ戦争の軍費のために発行されたものである。
オモテ面にはヤヌス神様式の肖像が刻まれいる。
ヤヌス神は2つの顔を持つ双面神で門・戸口の神。人は門から出かけていってまた門へと戻ってくることからあらゆることの始原を象徴する神。
このコインのヤヌス様式の肖像は、若々しい青年像であることから、ディオスクロイ(カストルとポルックス)であるとも考えられている。
ウラ面には、クアドリガ(4頭立て馬車)を操る、ユピテル神とヴィクトリー、そしてROMAの銘が刻まれている。
4頭立て馬車の図像は、このコインが発行される以前に、多くのギリシャコインに刻まれた図像であり、ローマ人にとって親しみ深い図像であった。
クアドリガトゥス銀貨はローマ、そしてイタリア半島内でも発行されたと推測されている。
コイン発行時の歴史背景は、下の「コインで見る、古代ローマ史年表」をクリックしてご覧ください。





コイン詳細、掲載写真撮影:中村めぐみ