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古代コイン、今日の1枚

サモトラケのニケを彷彿させるニケの銀貨

本日はシデで前155-136年頃に発行されたテトラドラクマ銀貨をご紹介します。
シデはパンフィリア沿岸の古代の港町。現在はトルコのセリミエ。

シデニケ

この銀貨のウラ面には美しいニケの立像が刻まれています。
ニケはギリシャ神話の女神。
勝利を神格化した存在でヘシオドスによれば、ステュクスがティタンのパラスと契って産んだ子の一人とされ、オリュンポスの神々とティタンたちが戦った時、母および他の兄弟姉妹たちとともに諸神にさきがけてゼウスに味方し、その功労によってゼウスと起居をともにする最も近しい従者になりました。

ニケと言えば、ルーブル美術館にある「サモトラケのニケ」が有名です。
サモトラケのニケは前200年頃、エーゲ海東部のサモトラケ島にある「偉大なる神々の聖域」に建てられ彫像で、風を受けながら人々を見下ろせるような場所、すなわち水辺に建てられた船首を模した台座の上に安置されていたと考えらています。

このシデの銀貨に刻まれたニケも翼を広げ、長衣が風になびかれています。
サモトラケのニケを思い起こさせる美しい意匠です。