古代コイン、今日の1枚

「金のなる木」の原点⁉ 国立美術館東洋館の「揺銭樹」

先月末、名古屋の徳川美術館様の秋季展示 『もじえもじ 文字が絵になる、絵が文字になる』 が来場者数3万人突破という大盛況にて終了されました。

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この展示にリボリアンティークスも微力ながら、絵暦、浮世絵を貸出協力致しておりましたが、
貸出した作品の1つに、梅堂国政の『貨幣之入木(かねのいるき)』という錦絵があります。

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この錦絵は『かねのいるき』といい、『金のなる木』をパロディにしたものです。
この作品が描かれたのは明治10年(1877年)、西郷隆盛の西南戦争の時。戦争によって、どんどん金が逃げていくことを『かねのいる木』として、社会情勢を風刺したものです。

「金のなる木」は次々に金銭を生み出す財源を表す慣用句として使われ、日本では恵比寿や大黒天と共に表されることが多いかと思いますが、先日、上野の国立美術館の東洋館で後漢時代(1-2世紀)に作られた面白い「金のなる木」を見たので紹介させていただきます。

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これは中国四川省で出土したもので、揺銭樹(ようせんじゅ)と呼ばれます。
陶器で出来た羊に乗った仙人の台座に、青銅で出来た樹木が取り付けられています。
青銅製の樹木の枝には、沢山の銅銭が表されています。
金のなる木のイメージはすでに古代中国に存在していたことがわかる興味深い作品です。

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